天地有情

[LaTeX] tablestyles --- テーブルにテキストとスタイルの分離を導入

§1 はじめに

tablestylesパッケージは表形式の環境内で使用される再利用可能なテーブルコマンドと,
テーブルのスタイルを定義するための単純なインタフェースにより,テーブル内のテキスト
とスタイルの分離を導入しようとします.
スタイルは,テーブルの head部 および body部 に分かれています.

1.1 インストール

必要に応じて,CTAN( https://ctan.org/pkg/tablestyles )から
ダウンロードしてください.

TeXLive などには標準でインストールされています.

1.2 マニュアル

コマンドラインから texdoc tablestyles を実行するか,
上記に同梱の tablestyles.pdf をお読み下さい.

§2 使い方

2.1プリアンブルに
  \usepackage {tablestyles}
  を記述します.


§3 サンプル

(1)標準的な例

tablestyles01.png


● \tbegin/\tend
表の上と下に線やその他の要素を適用するには,\tbegin~\tendコマンドを使用します.

● \tablestyle
行の色がgrayとwhiteで交互に変わります.(default)


(2)ヘッダー付きの例

tablestyles02.png


● \theadstart/\tbody
テーブルがヘッダで始まる場合,\tbeginは\theadstartに置き換えられ、次のメインテーブルの内容は
\tbodyで始まります.


(3)ヘッダーがテーブルのすべての列にまたがる例

tablestyles03.png


● \theadrow{<number of cells>}{<text>}
ヘッダーがテーブルのすべての列にまたがる場合,これは簡略化されたコマンド
が使えます.


(4)表中のフォントサイズの変更の例

tablestyles04.png


● \setuptablefontsize
● \tablefontsize
対で使います.(\small, \large, \Huge,...など指定)


(5)行の交代色を無効にする例

tablestyles05.png


● \disablealternatecolors
行の交代色を無効にします.



(EOF)
  1. 2018/01/08(月) 09:24:20|
  2. LaTeX Tools

[LaTeX] longdivision --- 割り算を実行し,表示する

§1 はじめに

被除数は正の10進数でなければならず,除数は正の整数でなければなりません.
反復小数点を正しく処理し,循環小数部分にはオーバーバーを配置します.
20桁までの被除数を優雅に処理します.(ただし,タイプセットの結果は約1ページになります)
20~60桁の被除数はやや上手くいかなくなります.

マクロ\longdivisionと\intlongdivisionを定義します. それぞれは2つの引数,
すなわち被除数と除数を取ります.

1.1 インストール

必要に応じて,CTAN( https://ctan.org/pkg/longdivision )から
ダウンロードしてください.

TeXLive/W32TeX などには標準でインストールされています.

1.2 マニュアル

コマンドラインから texdoc longdivision_example を実行するか,
上記に同梱の longdivision_example.pdf をお読み下さい.

§2 使い方

2.1プリアンブルに
  \usepackage {longdivision}
  を記述します.

2.2 コマンド

● \longdivision[小数点以下桁数]{被除数}{除数}

● \intlongdivision{被除数}{除数} --- 整数用

§3 サンプル

(1)循環小数付き
longdivision01.png


(2)小数点2桁
longdivision02.png


(3)整数

longdivision03.png



(EOF)
  1. 2018/01/04(木) 09:47:10|
  2. LaTeX Tools

[LaTeX] cellspace --- 表のセルの最小間隔を確保する

§1 はじめに

cellspaceパッケージは,配列の行から自動的に間隔を空けることを目的としています.
高いセルまたは深いセルは,表の\hlineに触れる傾向があることはよく知られています.
たとえば,\hlineで囲まれた\dfrac{1}{2}などです.
古典的な回避策 \\[<dimen>] と \noalign{\vspace{<dimen>}} はあまり強力ではなく,微調整が必要です.

このパッケージは,配列の\hlineとセルの間隔を最小にする通常のカラムタイプ(l,c,r,p,m,b)
に 変更子 S を提供します.

e.g.
\begin{tabular}{l l l p{3cm}}は次のように変更する必要があります.
\begin{tabular}{Sl Sl Sl S{p{3cm}}}

1.1 インストール

必要に応じて,CTAN( https://ctan.org/pkg/cellspace )から
ダウンロードしてください.

TeXLive/W32TeX などには標準でインストールされています.

1.2 マニュアル

コマンドラインから texdoc cellspace を実行するか,
上記に同梱の cellspace.pdf をお読み下さい.

§2 使い方

2.1プリアンブルに
  \usepackage {cellspace}
  を記述します.

§3 サンプル

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
\documentclass[a4paper]{jsarticle}
\usepackage[dvipdfmx]{graphicx}
\usepackage{amsmath}
\usepackage{cellspace}
%
\begin{document}
\begin{tabular}[t]{c}
\hline
\itshape Formula \\
\hline
$\displaystyle
e = 1 + \frac{1}{2} + \frac{1}{6} + \cdots
+ \frac{1}{k!} + \cdots $ \\
$\displaystyle
\pi = 4 \left( 1 - \frac{1}{3} + \frac{1}{5} + \cdots
+ \frac{(-1)^k}{2 k + 1}
+ \cdots \right)$ \\
\hline
\end{tabular}
\hskip3mm %---------------------------------
\begin{tabular}[t]{Sc}
\hline
\itshape Formula \\
\hline
$\displaystyle
e = 1 + \frac{1}{2} + \frac{1}{6} + \cdots
+ \frac{1}{k!} + \cdots $ \\
$\displaystyle
\pi = 4 \left( 1 - \frac{1}{3} + \frac{1}{5} + \cdots
+ \frac{(-1)^k}{2 k + 1}
+ \cdots \right)$ \\
\hline
\end{tabular}
\end{document}
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

cellspace01.png


cellspace適用型では,\hline との最小限の距離を確保するために、通常の列型で動作する修飾子Sを
を付加し,従来型に比べて見易くなっています.

間隙は 1pt がデフォルトですが,セルの間隔を制御する2つのパラメータがあります.
セルの上端とテキスト自体の間に必要な最小スペースは\cellspacetoplimit
セルの底部とテキスト自体の間に必要な最小スペースは\cellspacebottomlimit
で制御できます.
e.g. \setlength\cellspacetoplimit{2pt}


(EOF)
  1. 2017/12/26(火) 14:39:51|
  2. LaTeX Tools

[LaTeX] changepage --- 奇数/偶数ページのマージン調整(テキスト幅の伸縮)

§1 はじめに

changepageパッケージは,奇数/偶数ページのマージン調整して,テキスト幅の伸縮を行う
adjustwidth環境が用意されています.

(注)本パッケージを拡張した changelayoutパッケージもあります.

1.1 インストール

必要に応じて,CTAN( https://ctan.org/pkg/changepage )から
ダウンロードしてください.

TeXLive/W32TeX などには標準でインストールされています.

1.2 マニュアル

コマンドラインから texdoc changepage を実行するか,
上記に同梱の changepage.pdf をお読み下さい.

§2 使い方

2.1プリアンブルに
  \usepackage [strict] {changepage}
  を記述します.
  パッケージオプション 'strict'は、厳密なページチェックをオンにします.

2.2 環境・コマンド

(1)adjustwidth環境
   \begin{adjustwidth}{<leftmargin>}{<rightmargin>}~\end{adjustwidth}}
   正の長さの値は関連するマージンを増加させ(テキスト行を短くする),
   負の長さの値はマージンを減少させます.(テキスト行を長くする)

(2)adjustwidth*環境
   スター付きバージョンのadjustwidth*は,余白の値を奇数ページと偶数ページとの間で切り替えます.

§3 サンプル

(1)jsarticleの例

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
\documentclass[a4paper]{jsarticle}
\usepackage[dvipdfmx]{graphicx}
\usepackage{amsmath}
\usepackage{shortvrb}
\usepackage[strict]{changepage}
\usepackage{bxjalipsum}
\parindent0pt
\MakeShortVerb{\|}
%
\begin{document}
\section*{デフォルト配置}
\jalipsum[1,4]{wagahai}

\section*{テキスト右寄せ配置}
\begin{adjustwidth}{10zw}{}
|\begin{adjustwidth}{10zw}{}~\end{adjustwidth}|\\
\jalipsum[1,4]{wagahai}
\end{adjustwidth}

\section*{テキスト左寄せ配置}
\begin{adjustwidth}{}{10zw}
|\begin{adjustwidth}{}{10zw}~\end{adjustwidth}|\\
\jalipsum[1,4]{wagahai}
\end{adjustwidth}

\section*{テキスト中央配置}
\begin{adjustwidth}{5zw}{5zw}
|\begin{adjustwidth}{5zw}{5zw}~\end{adjustwidth}|\\
\jalipsum[1,4]{wagahai}
\end{adjustwidth}

\section*{長い数式の例}
|\begin{adjustwidth}{-12zw}{-12zw}~\end{adjustwidth}|
\begin{adjustwidth}{-12zw}{-12zw}
\begin{align*}
\sum=a+b+c+d+e+f+g+h+i+j+k+l+m+n+o+p+q+r+s+t+u+v+w+x+y+z+\alpha+\beta+\gamma
\end{align*}
\end{adjustwidth}
\end{document}
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

changepage01.png





(2)jsbook の例

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
\documentclass[a4paper]{jsbook}
\usepackage[dvipdfmx]{graphicx}
\usepackage{amsmath}
\usepackage{shortvrb}
\usepackage[strict]{changepage}
\usepackage{bxjalipsum}
\parindent0pt
\MakeShortVerb{\|}
%
\begin{document}
\section*{デフォルト:1行40文字の制限}
\jalipsum[1,3]{wagahai}

\section*{1行40文字を突破する}
\begin{adjustwidth}{}{-13zw}
|\begin{adjustwidth}{}{-13zw}~\end{adjustwidth}|\\
\jalipsum[1,3]{wagahai}
\end{adjustwidth}

\section*{長い数式の例}
|\begin{adjustwidth}{}{-12zw}~\end{adjustwidth}|
\begin{adjustwidth}{}{-12zw}
\begin{align*}
\sum=a+b+c+d+e+f+g+h+i+j+k+l+m+n+o+p+q+r+s+t+u+v+w+x+y+z+\alpha+\beta+\gamma
\end{align*}
\end{adjustwidth}
\end{document}
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

changepage02.png



(EOF)
  1. 2017/12/21(木) 09:21:15|
  2. LaTeX Tools

[LaTeX] callouts --- 画像・写真の中に簡単な注釈やメモを入れる

§1 はじめに

いくつかのレポートや文書では,注釈をつけたり,矢印を描いたり,写真の中にメモを入れる必要があります.これは,
(1)グラフィックスツールで画像自体を編集することによって,
(2)パッケージTikZを使用して行うことができる.

(1)はフォントとフォントサイズが異なるという短所があり,
(2)は同じコマンドを繰り返し使用すると多くのソースコードが必要になることがあります.

calloutsパッケージは,画像・写真の中に簡単な注釈やメモを入れる方法を提供します.

1.1 インストール

必要に応じて,CTAN( https://ctan.org/pkg/callouts )から
ダウンロードしてください.

TeXLive/W32TeX などには標準でインストールされています.

1.2 マニュアル

コマンドラインから texdoc callouts を実行するか,
上記に同梱の callouts.pdf をお読み下さい.

§2 使い方

2.1プリアンブルに
  \usepackage [options]{callouts}
  を記述します.[options]は次の通りです.
  
  Color options
---------------------------------------------
option  text    background   arrow
---------------------------------------------
-     black    none      black
bwr   black    white     red
wby   white    black     yellow
bww   black    white     white
---------------------------------------------

なお,text, background, arrow の色は、たとえばそれぞれのオプションキーを使用して直接設定できます.

e.g. \usepackage[ background =gray , arrow =red ]{ callouts }


2.2 環境・コマンド

● annotate環境
  \begin{anotate}~\end{anotate}
  annotate環境は tikzpicture環境 を開きます. したがって,
  \drawのようなすべての TikZコマンド を使用することもできます.

e.g. 
\begin {annotate}
{\includegraphics[ width =0.5\textwidth ]{< file path >}}{0.5}
\end{annotate}

  環境には2つの変数が必要です.サイズオプションを含むイメージパスと注釈スケール.
  同じ数字をサイズ(例:幅)オプションと注釈スケールに入れてください.上の例では, "0.5" .
  後でスケールを変更する場合は,両方の数字を均等に変更すると,注釈の相対位置はそのまま残ります.


● ヘルプグリッド --- \helpgrid
  \helpgridを使用すると,グリッドが描画されます.これを使って注釈の位置を決めます.
  なお,グリッドの座標原点は,中心の点で示されます.
  デフォルトの色は背景色ですが,次のようなオプションを追加してヘルプグリッドの色を変更することができます.
  e.g. \helpgrid[gray]

● callout{xn,yn}{<note>}{xa,ya}
  {xn,yn}はラベルの中心座標, {xa,ya}は矢印先端の座標.
  
  矢印なしのメモ,または矢印だけを置くことができます.
  \note{xn,yn}{<note>}
  \arrow{xs,ys}{xa,ya}


§3 サンプル

以下のサンプルはマニュアルの Example をmodifyしたものです.

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
\documentclass[a4paper,11pt]{ltjsarticle}
\usepackage{graphicx}
\usepackage[wby,arrow =red]{callouts}
\begin{document}
\begin{figure}[htb]
\centering
\begin{annotate}{\includegraphics[width=0.7\textwidth]{A319neo.jpg}}{0.7}
\helpgrid
\callout{5,-3}{\large エンジン}{1.6,-2}
\arrow{-3,-2.4}{-4.5,-3}
\arrow{-4.7,-3.2}{-5.5,-2.4}
\note{1,5}{\large Wingtip}
\draw [thick,\arcol] (2.5,3.8) rectangle (4,5);
\end{annotate}
\caption{エアーバス A319neo}\label{fig:Airbus}
\end{figure}
\end{document}
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

callouts01.png



※ 調整したら,8行目の \helpgrid をコメントアウトして
  グリッド線を解除し,再度コンパイルして完成させます.
 
 
(EOF)
  1. 2017/12/15(金) 10:32:47|
  2. LaTeX Tools
前のページ 次のページ