天地有情

[便利ツール] KLatexFormula --- LaTeX の数式を画像ファイルに出力するアプリケーション

§1 はじめに

● 利用可能なエクスポート形式
  LaTeXの 数式 をコンパイルしたら,さまざまな出力形式を利用できます.
  これらのフォーマットは,ディスクに保存することも,ドラッグ&ドロップ/コピー&ペーストして
  他のアプリケーションに書き込むこともできます.

● 出力形式
  KLatexFormula --- Available Export Formats( https://klatexformula.sourceforge.io/doc/formats )
  を参照してください.

  主要なも:PDF, PNG, SVG, JPEG, PS/EPS, EMF/WMF, ODG(OpenOffice Draw形式),...など


1.1 インストール

必要に応じて,TeX Wiki KLAtexFormula ( https://texwiki.texjp.org/?KLatexFormula )から
ダウンロードしてください.

動作環境は,Windows, macOS, Linux です.以下は Windows10 がターゲットです.


1.2 マニュアル

Using KLatexFormula 2.0.1(←現在は ver. 4.0.0 です.マニュアル的には 部分的に古いですが利用可能です.)

https://klatexformula.sourceforge.io/docs/khelpcenter-html/using-klatexformula.html


§2 使い方

ダウンロード後,"klatexformula-4.0.0-win32.exe" を解凍すると Desktop上にアイコン

klatexformula01.png


が表示され,これを"クリック"(↓ で表記)すると次が表示され,動作環境の設定を行います.
klatexformula02.png


KLatexFormula には基本的に2つのモードがあります.

「①[拡張モードに切り替える]」ボタンを↓して,もう一度①を↓すると縮小ウインドモードに戻ります.
縮小ウインドモードでは,すべてが簡単です.数式を入力して出力を処理します.
拡張ウインドモードでは,さらに便利な設定をすることができます.

(1)動作環境を設定する.
   ①を↓して拡張モードとし,②タブを↓して設定します.(通常は初期設定されています)
   
   [LaTeX]タブ
   * Foreground color(数式の色) 黒色 初期設定のままでよい.
   * Background color(背景色) 透明 初期設定のままでよい.
   
   * Use Math mode にチェック入れる
    \begin{align*} ... \end{align*}を選択 初期設定のままでよい.
    
   * Font : Times(txfonts) を選択 (初期設定はComputer Modern)
   * Font Size : (default) 初期設定のままでよい.
   
   [Preamble]タブ
   * 初期設定のままでよい.(必要に応じて \usepackage{...}を追加する)
   
   [Image]タブ
   * 初期設定のままでよい.
   
   [Script]タブ
   * 初期設定のままでよい.(none)
   
   [Setting]
   * Interface : 初期設定のままでよい.
   * LaTeX : 初期設定のままでよい.
        ただし, gs:が空白だったので右側の[Browse]から手動設定した.
        (c:/gs/gs9.21/bin/gswin64c.exe)
        設定変更したら,[Apply]↓とする.
   * Editor : 初期設定のままでよい.
   * Library: 初期設定のままでよい.
   * Scripts: 初期設定のままでよい.
   * Advanced:初期設定のままでよい.
   
   [Style]
   Save Current Style As Default ↓


§3 サンプル

3.1 新規に数式を入力する

(1)縮小モードにして,数式記入欄に以下を記述します.

-------------------------------------------------------------------
\left( \int_0^\infty \frac{\sin x}{\sqrt{x}} dx \right)^2=
\sum_{k=0}^\infty \frac{(2k)!}{2^{2k}(k!)^2} \frac{1}{2k+1}=
\prod_{k=1}^\infty \frac{4k^2}{4k^2 -1}= \frac{\pi}{2}
-------------------------------------------------------------------

klatexformula03.png


(2)数式表示欄にリアルタイムで数式が表示されます.見易くする為にルーペ③で
   拡大して確認できます.(この段階までは正式なものではありません.)
   
(3)いよいよ LaTeX を起動させます.
   [Run LaTeX]④↓,少し間をおいて,正式な数式が表示されます.

klatexformula04.png


(4)数式画像を保存するには,[SAVE]⑤ボタンを↓ファイル名とファイルイメージ形式を選択します.
   [COPY]ボタン↓で別のアプリケーションに画像を貼り付けることができます.

(5)数式をクリアするには,クリア⑥ボタンを↓します.

(6)終了するには,最下行の[Quit]↓


3.2 既存の数式を使う

(1)[Show Libraly]⑦ボタンを↓,以前に評価した数式が表示されますので,再度呼び戻して
   修正や強化を行うことができます. 不要になった数式は削除できます.

klatexformula05.png


(2)既存の y=ax^2+bx+c をダブルクリックすると,数式欄に反映され,[Run LaTeX]で
   正式な数式が表示されます.

klatexformula06.png


(3)その他
   LaTeX Symbol Palette ⑧↓でシンボルパレットが表示され該当シンボルをクリックすると
   数式欄へ挿入されます.

klatexformula07.png


(EOF)
  1. 2017/09/25(月) 13:36:57|
  2. 便利ツール

[LaTeX] needspace --- スペースを予約する.無い場合は改ページを挿入

§1 はじめに

ある量の材料(テキストなど)がページ区切りに分割されないようにスペースを
予約するために,\needspaceと\Needspaceの2つのコマンドを提供します.
十分なスペースがない場合は,\newpageが自動的に挿入され新しいページが開始されます.


1.1 インストール

必要に応じて,CTAN( https://ctan.org/pkg/needspace )から
ダウンロードしてください.

TeXLive/W32TeX などには標準でインストールされています.

1.2 マニュアル

コマンドラインから texdoc needspace を実行するか,
上記に同梱の needspace.pdf をお読み下さい.

§2 使い方

2.1プリアンブルに
  \usepackage {needspace}
  を記述します.

2.2 コマンド

現在のページで一定量のスペースを要求するための
\needspaceマクロと\Needspaceマクロを提供します.

● \needspace{<length>}

  後続のマテリアルが同じページに保持されるように,
  <length> のスペースのおおよその容量を予約します.
  \flushbottomが有効であっても,短いページが下に不揃いになります.


● \Needspace{<length>}
  効率が悪いですが,要求されたスペース<length>を正確に予約します.
  パラグラフ間でのみ使用します.


§3 サンプル

(1)スペースが予約された場合の例

needspace01A.png


needspace01B.png



(2)十分なスペースがない場合の例

needspace02A.png


needspace02B.png


(EOF)
  1. 2017/09/23(土) 14:58:05|
  2. LaTeX Tools

[LaTeX] widetable --- 指定された幅の表を生成する環境

§1 はじめに

widetableパッケージは,tabularxとは異なり,列間グルーを使って指定された幅のテーブルを
タイプセットするwidetable環境を定義します.

\tabcolsep寸法が計算され,テーブルが適切な幅に調整されます.
セルは必要に応じてすべて伸張(または収縮)します.

(参考)
(1)tabularx について
   e.g. 横位置パラメータ {|l|X|r|} Xは自動計算され,セル内テキストは左寄せとなる.
   
(2)tabular* について
   e.g. 横位置パラメータに \extracolsep{fill}が必要.1列目以外のセル内テキストは右寄せとなる.
   
(3)widetable について
   セル内テキストは \tabcolsep が自動計算され,常にセル内テキストは中央寄せとなる.

1.1 インストール

必要に応じて,CTAN( https://ctan.org/pkg/widetable )から
ダウンロードしてください.

TeXLive/W32TeX などには標準でインストールされています.

1.2 マニュアル

コマンドラインから texdoc widetable を実行するか,
上記に同梱の widetable.pdf をお読み下さい.

§2 使い方

2.1プリアンブルに
  \usepackage {widetable}
  を記述します.

2.2 コマンド

● widetable 環境

  \begin{widetable}{<width>}[<alignment>]{<column descriptors>}~\end{widetable}

  (widetable環境の構文はtabular*環境の構文と同じです)
  
§3 サンプル

widetable01.png


(EOF)
  1. 2017/09/14(木) 10:04:37|
  2. LaTeX Tools

[LaTeX] svg --- LaTeX文書にSVG画像を含める方法

§1 はじめに

svg は "Scalable Vector Graphics" (ベクトル画像)の略称です.
LaTeX標準の \includegraphics では取り込むことができません.

svgパッケージには,svgとsvg-extractの2つのパッケージがバンドルされており,
このうち,svgパッケージは,SVG画像をLaTeX文書に自動統合するためのパッケージです.
自動統合には,Inkscape のインストールが必要です.このため,
インストールパスをオペレーティングシステムに知らせなければなりません.

Inkscape は, https://inkscape.org/en/release/0.91/platforms/ からダウンロードできます.
必ず,PATH を追加設定してください.さらに,コマンドラインで inkscape -V とし,バージョン
を確認してください.こちらでは,Inkscape 0.92.1 r15371 と表示されました.
(Inkscape --help でコマンドオプションが表示されます)

Inkscapeは,グラフィカルユーザーインターフェイスを使用して,SVG画像内のテキストを
別のファイルにエクスポートし,LaTeXによってレンダリングされます.

この目的のために,\includesvgと\includeinkscapeという2つのコマンドが提供されています.
これはgraphicxパッケージの\includegraphicsコマンドに類似しています.

svg-extractパッケージは,これらのグラフィックスを異なるグラフィックフォーマットの
独立したファイルに抽出することを可能にします.


1.1 インストール

必要に応じて,CTAN( https://ctan.org/pkg/svg )から
ダウンロードしてください.

TeXLive/W32TeX などには標準でインストールされています.

1.2 マニュアル

コマンドラインから texdoc svg を実行するか,
上記に同梱の svg.pdf をお読み下さい.

また,詳細については,CTAN( http://www.ctan.org/pkg/svg-inkscape )のsvg-inkscapeのドキュメントも
参照してください.(これには古い情報が含まれており,Enhance されたものが svg.sty です)

§2 使い方

2.1プリアンブルに
  \usepackage {svg}
  を記述します.

2.2 コマンド

主なコマンドは,次の2つです.
● \includesvg [<parameters>] {<svg filename>}
● \includeinkscape [<parameters>] {<graphic filename>}
   {<graphic filename>} 有効なファイル拡張子は(.pdf / .eps / .ps / .png)

(注)オプションやパラメータが多数あります.マニュアルで確認してください.


§3 サンプル

留意事項:
● コンパイルは pdflatex で行い,\includesvg を使った場合には --shell-escape を付けてください.
● クラスファイルは欧文クラスを利用します.日本語には対応していません.
● Inkscape への PATH を追加してください.




3.1 \includesvg コマンドを使う

(1)Inkscape で SVG画像を作成する.

   ユーザ側で作成しますが,ここでは texmf-dist/doc/latex/svg/examples/
   にある以下のような svg-example.svg を利用します.

svg-exmple01.png



Inkscapeを使うと,LaTeXがテキストをタイプセットするドキュメントにSVGを含めることができ,
● 画像内のテキストを含む文書全体にわたって均一なテキストスタイルが得らる.
● 画像のテキストにLaTeXコマンドを使用して,数式や参照などを埋め込むことができる.
などが提供されます

(2)ソースファイル(svg01.tex)の作成

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
\documentclass{article} %欧文クラスに限る
\usepackage{svg}
%
\begin{document}
\begin{figure}[!h]
\centering
\includesvg{svg-example.svg}
\caption{svg image}\label{fig:example-tex}
\end{figure}
\end{document}
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

(3)コンパイル実行

   pdflatex --shell-escape svg01.tex

(4)結果表示

svg-exmple02.png





3.2 \includeinkscape コマンドを使う

(1)Inkscape で SVG画像を作成する.
   
   3.1(1)と同様に svg-example.svg を利用します.

(2)Inkscape を起動する

   inkscape -D -z --file = svg-example.svg --export-pdf = svg-example.pdf --export-latex
   
   svg-example.svg をカレントディレクトリに置き,この操作で
   svg-example.pdf および svg-example.pdf_tex が生成されます.


(3)ソースファイル(svg02.tex)の作成

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
\documentclass{article} %欧文クラスに限る
\usepackage{svg}
%
\begin{document}
\begin{figure}[!h]
\centering
\includeinkscape{svg-example.pdf} %画像拡張子は .pdf
\caption{svg image}\label{fig:example-tex}
\end{figure}
\end{document}
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

(4)コンパイル実行

   pdflatex svg02.tex (--shell-escapeは不要)

(5)結果表示

   3.1(4)と同様です.




3.3 svg-example_tex ファイルを使う

(1)3.2 (2)Inkscape を操作して得られる svg-example.pdf_tex を使うこともできます.
   \includeinkscapeの代わりに \input{svg-example.pdf_tex}ととするだけです.

(2)ソースファイル(svg03.tex)の作成

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
\documentclass{article} %欧文クラスに限る
\usepackage{svg}
%
\begin{document}
\begin{figure}[!h]
\centering
\input{svg-example.pdf_tex}
\caption{svg image}\label{fig:example-tex}
\end{figure}
\end{document}
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

(3)コンパイル実行

   pdflatex svg03.tex (--shell-escapeは不要)
   
(5)結果表示
   
   3.1(4)と同様です.

(EOF)
  1. 2017/09/09(土) 10:05:53|
  2. LaTeX Tools

[LaTeX] boites --- 改ページを許可するボックス環境

§1 はじめに

boites環境では枠付きボックス内で改ページが可能です.ボックスには,
● タイトル付きボックス
● 二重縦棒ボックス
● 網掛けボックス
● ギザギザ線ボックス
があります.

それぞれのボックス環境名はフランス語となっています.

1.1 インストール

必要に応じて,CTAN( https://ctan.org/pkg/boites )から
ダウンロードしてください.

TeXLive/W32TeX などには標準でインストールされています.

1.2 マニュアル

コマンドラインから texdoc boites を実行するか,
上記に同梱の boites.pdf をお読み下さい.

§2 使い方

2.1プリアンブルに
  \usepackage {boites,boites_exemples}
  を記述します.

2.2 環境・コマンド

boites00.png


§3 サンプル

以下のサンプルのコンパイルは " platex + dvips + ps2pdf " で実行しています.

(1)タイトル付きボックスの例

boites01.png


(2)二重縦棒ボックスの例

boites02.png

(3)同上.ただし,Item付き

boites03.png


(4)網掛けボックス

boites04.png


(5)ギザギザ線ボックス

boites05.png


(EOF)
  1. 2017/09/04(月) 08:29:23|
  2. LaTeX Tools
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