天地有情

[LaTeX] xcolor --- xcolor 使い方

§1.はじめに

従来は, color.sty が通常,利用されてきました.最近は機能が豊富で,拡張性の高い xcolor.sty が利用される
ようになってきました.また,グラフィックツールである PGFパッケージは内部でxcolorパッケージが読み込みまれ
ます.本編では [xcolor 使い方]を重点に説明します.

1.1 インストール

TeXLive/W32TeX などには標準でインストールされていますので,インストール作業は必要ありません.
すぐに利用できる状態にあると思われます.

1.2 マニュアル

コマンドラインから texdoc xcolor を実行してください.

§2.LaTeX2e 文書での指定方法

プリアンブルに
  \usepackage [<options>] {xcolor} を記述します.

  [<options>]
  詳細はマニュアル page.9~10 にありますが,良く利用されるものを抜粋してあります.

2.1 ターゲットのカラーモデルを決定するオプション

xc01.png

2.2 事前に定義されたカラーのオプション

xc02.png

*付きのオプション(dvipsnames*, svgnames*, x11names*)は 即時実行定義でなく,繰り延べ定義のメカニズムが
適用されます.

\usepackage{xcolor} --- デフォルトで使える色名は19色です.(色名は小文字スペルで記述します)

   red、green、blue、cyan、magenta、yellow、black、gray、white、darkgray、
   lightgray、brown、lime、olive、orange、pink、purple、teal、violet
   色見本はマニュアル page.38 にあります.

\usepackage[dvipsnames]{xcolor} --- dvipsnames オプションを用いると使える色名が68(cmyk)色増えます.
                    (色名は先頭が大文字スペルで記述します)

   Apricot, Blue, Brown, Cyan, Emerald, Gray, Green, Magenta, range, ...など
   色見本はマニュアル page.38 にあります.

\usepackage[svgnames]{xcolor} --- svgnames オプションを用いると使える色名が151色(rgb)増えます.

   Coral, Crimson, Cyan, DarkBlue, Gold, Goldenrod, Gray, LightGray, LightGreen, LightGrey ...など
                    (色名は先頭が大文字スペルで記述します)
   色見本はマニュアル page.38~39 にあります.

\usepackage[x11names]{xcolor} --- x11names オプションを用いると使える色名が317色(rgb)増えます.

   Unix / X11.1に応じて事前に定義された色.
   色見本はマニュアル page.39 にあります.

2.3 サポートされているカラーモデルとそのパラメータの範囲

xc03.png

RGB, HSB, Gray は xcolor ロード前後に \def\rangeRGB{<L>}, \def\rangeHSB{<M>},
\rangeRGB \def\rangeGray{<N>}で 調整できます.

§3.主なコマンドの使用方法

3.1 \color

■ \color{<color>}
     e.g. \color{red}

■ \color[<model-list>]{<spec-list>}
     e.g. \color[cmyk]{0,1,0,0}
        \color[rgb]{0,0,1}

■ 補色の表現
  補色を表すには色名の先頭に - (マイナス記号)を付加します.
     e.g. \color{-red} → 青緑
        \color{-yellow} → 青紫
  ※ - -  (マイナス記号2つ)にすると元の色に戻ります.

xc04.png

  参考:簡易な色相環

images.jpg

■ \color と 混合色

 (1)2色混合
     e.g. \color{green!40} --- 40% green + 60% white を意味します.
        \color{green!40!yellow} --- 40% green + 60% yellow を意味します.
        \color{-green!40!yellow} --- 同上の補色 を意味します.

 (2)3色混合(カスケード混合)
     e.g. \color{blue!20!black!30!green}
        上段!中段!下段 において,{blue!20!black!30!green}は,
        (上段) (20*0.3)percent blue
        (中段) ((100-20)×0.3)percent black
        (下段) (100-30)percent green
        とした混合色と解釈されます.

xc05.png

3.2 \blendcolors

カラーブレンディングの目的は,すべての明示的な色のコマンドに,いくつかの混合色(式)を追加することです.
グローバルスコープを達成するためには,\blendcolorsは\xglobal接頭辞することもできます.

■ \blendcolors{ブレンド式}
  \color{明示的な色}

     e.g. \blendcolors{!50!yellow}
        \color{green}

これは, green に対してブレンド式 {!50!yellow} を付加します.即ち, \color{green!50!yellow} のことです.

xc06.png

3.3 \textcolor

■ \textcolor{<color>}{<text>}
     e.g. \textcolor{red}{Text ....}
        \textcolor{-red}{Text ....}補色指定

■ \textcolor[<model-list>]{<spec-list>}{<text>}
     e.g. \textcolor[cmyk]{0,1,1,0}{Text ....}
        \textcolor[rgb]{0,0,1}{Text ....}

xc07.png

3.4 \pagecolor

■ \pagecolor{<color>}
     e.g. \pagecolor{Gold}

■ \pagecolor[<model-list>]{<spec-list>}
     e.g. \pagecolor[cmyk]{0,1,1,0}
        \pagecolor[rgb]{0.5,1,0}

xc08.png

3.5 \colorbox

\textcolor と同じ引数の形式をとりますが,色はボックスのバックグラウンドカラーを指定します.

■ \colorbox{<color>}{<text>}
     e.g. \colorbox{Coral}{Text}
        \colorbox{-Coral}{Text}補色指定

■ \colorbox[<model-list>]{<spec-list>}{<text>}
     e.g. \colorbox[cmyk]{1,0,0,0}{Text}
        \colorbox[rgb]{1,0,1}{Text}
        \colorbox[gray]{0.7}{Text}

xc09.png

3.6 \fcolorbox

■ \fcolorbox{<frame color>}{<background color>}{<text>}
     e.g. \fcolorbox{gray}{yellow}{test}

■ \fcolorbox[<model-list>]{<frame spec-list>}{<background spec-list>}{<text>}
     e.g. \fcolorbox[cmyk]{0,0,0,0.5}{0,0,1,0}{test}

■ [<fr. model-list>]{<fr. spec-list>}[<backgr. model-list>]{<backgr. spec-list>}{<text>}
     e.g. \fcolorbox[gray]{0.5}[wave]{580}{test}

■ {<frame color>}[<background model-list>]{<background spec-list>}{<text>}
     e.g. \fcolorbox{gray}[wave]{580}{test}

xc10.png

※ [wave]:(カラースペクトル)
カラーモデルは光波の外観を近似するためであり,可視スペクトルは,波長λ[363 ~ 814](nm)の範囲をカバーします.

(spectrum.png)

3.7 \boxframe

\fboxruleの線幅を持つフレームを描画します.
<width>,<height>,<depth> 外形寸法の \hbox を返します。

■ \boxframe{<width>}{<height>}{<depth>}
     e.g. \boxframe{1cm}{1cm}{3pt}

3.8 \definecolor と \colorlet --- 新しい色を新規に定義する

■ \definecolor[<type>]{<name>}{<model-list>}{<spec-list>}
     e.g. \definecolor{MyYello}{rgb}{1,1,0}
        \color{MyYellow}{\rule{1cm}{10pt}}
        
        \definecolor{MyRed}{rgb/cmyk}{1,0,0/0,1,1,0}
        \color{MyRed}{\rule{1cm}{10pt}}
        
        \definecolor{MyRed}{hsb:rgb/cmyk}{1,0,0/0,1,1,0}
        \color{MyRed}{\rule{1cm}{10pt}}
        
        \definecolor[named]{MyBlack}{cmyk}{0,0,0,1}
        \color{MyBlack}{\rule{1cm}{10pt}}

xc11.png

(2)のコマンドは,ターゲットモデルの現在の設定に応じて,RGBまたはCMYKモデルで赤を定義します.
(3)のコマンドは,保存する前にHSB色に変えていく.

■ \colorlet{<name>}{<color>}

カラーミックスから色を定義するための便利なコマンドを備えています.既存の色<name>が上書きされることに
注意してください.

     e.g. \colorlet{NewColor}{red!30!gray}
        \color{NewColor}{Text...}

§4.表中のカラー表示

表中において奇数行と偶数行を色分けし,見やすい表を作ることができます.

\usepackage[table]{xcolor} とし,次のコマンドを適用します. [table] オプションを忘れないで下さい.

\rowcolors[<commands>]{<row>}{<odd-row color>}{<even-row color>}

簡単なサンプルを示します.

xc12.png

\rowcolors{2}{green!25}{yellow!50}において表の2行目以降から偶数行は {yellow!50},奇数行は {green!25}
で色分けを指定しています.

結果:

xc13.png

EOF
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  1. 2015/01/05(月) 13:11:55|
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