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[pTeX-ng] pTeX-ng 備忘録 -- 新しい TeX 処理系

pTeX-ng 備忘録 -- 新しい TeX 処理系

§1 概 要

  -- Clerk Maさんが取り組んでおられる 日本語組版システム [pTeX-ng]です.
    -ng は next genaration (次世代) を意味しているようです.鋭意開発中であり,今後が期待されます.

  -- pTeX-ngはその出力バックエンドとしてlibdpx, dvipdfmx のライブラリバージョンを使用しているため,
    pTeX-ng が直接PDFファイルを生成します.

  -- pTeX-ngは、DVIをサポートしていません.

  -- pTeX-ngは、eps をサポートしていません.
  
  -- Platform:
    pTeX-ng は,Windows や Mac OS X, Linux, Android 上で動作します.

以下は Windows7 での記述となっています.

1.1 インストール

TeXLive/W32TeX などには標準でインストールされていますので,インストール作業は必要ありません.
すぐに利用できる状態にあると思われます.


1.2 マニュアル

特にマニュアルというものがありませんが,次をご覧下さい.

  -- C:\w32tex\share\texmf-dist\doc\ptex-ng\base : ここに pTeX-ng ファイルのサンプルがあります.

  -- https://github.com/clerkma/ptex-ng/wiki : 作者のホームページです.

  -- QAフォーラム ptex-ng を使ってみました :

  -- TeX Wiki pTeX-ng http://oku.edu.mie-u.ac.jp/~okumura/texwiki/?pTeX-ng

§2 典型的なフォーマット と コンパイル方法

● 和文クラスファイルは ujarticle/ujreport/ujbook, および jsarticle/jsbook が利用できます.
  なお,jsarticle/jsbook を利用する場合にはクラスオプション [uplatex] の指定が必須です.
● 欧文クラスファイルは article/report/book, および scrartcle/scrrept/scrbook などが使えます.
● pTeX-ng における用紙サイズは a4paper, 文字サイズは 10/11/12 pt で 10pt がデファオルトです.

2.1 pLaTeX の場合

(1) クラスオプション : a4paper,10pt デフォルトの場合

ng11.png


【説明】
 4行目:クラスファイル ujarticle を利用した場合で,オプション [a4paper,10pt] はデフォルトのため省略可能.
 6行目:クラスファイル jsarticle を利用した場合で,オプション [uplatex] は必須である.
 8,9行目:PDFサイズの指定である.デフォルトの a4paper の場合のみ省略可能.
       なお,\pdfpagewidth,\pdfpageheight は pTeX-ng のプリミティブである.
 
 追記:jsclasses を利用するときは,クラスファイルは C:\w32tex\share\texmf-dist\tex\uplatex\jsclasses-utf8
    のものを使います.

(2)コンパイル方法

   (a) ptex-ng +platex-ng foo.tex    (訂正:2014/12/19)
     あるいは
   (b) platex-ng foo.tex
     このコマンドはプログラム名を uplatex にして (a)を実行する wrapper です.


2.2 plain TeX の場合

(1) デフォルトの場合(a4paper, 10pt)

ng22.png


【説明】
 4,5行目:PDFサイズの指定である.デフォルトの a4paper の場合のみ省略可能.
       なお,\pdfpagewidth,\pdfpageheight は pTeX-ng のプリミティブである.

(2)コンパイル方法

   (a) ptex-ng +ptex-plain foo.tex    (訂正:2014/12/19)

2.3 ヘルプメッセージ  ('15/02/05 Added)

コマンドラインで platex-ng --help を実行します.

help.png

§3 簡単なサンプル

3.1 ソースファイル

file name: foo.tex

ng33.png


3.2 コンパイル

    platex-ng foo.tex あるいは ptex-ng +platex-ng foo    (訂正:2014/12/19)


3.3 結 果

ng04.png


§4 気付いた事柄

自身の勘違いがあると思いますが一応,メモしておきます.

4.1 クラスファイルについて

   js*系のクラスファイルは a4paper, 10pt において正しいサイズのPDFを出力します.
   10pt以外,例えば 11ptや12pt などを指定した場合には不当なサイズのPDFを出力します.
   どうやら,pTeX-ng とは相性が良くないようです.
クラスオプション[nomag]を指定すること.
   uj*系のクラスファイルなら問題ありません.

4.2 数式について

数式用フォント,例えば txfonts, newtxmath などを使うと数式が崩れてしまいます.
仮想フォントがまだ使えない状態だと思います.

   数式用フォントとして,newtxmath が利用できます.(2014-12-06: 訂正)
    QA:一般フォーラム参照.

4.3 画像の貼り付けについて

   \includgraphics[width=3cm]{tiger.pdf}として実行したところ extractbb が自動起動
   しません.また,--shell-escape を付けて実行してもダメでした.
   結局,.xbb ファイルをカレントディレクトリに置くか,Bounding Box(bb=) を指定して
   実行できました.


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  1. 2014/11/21(金) 17:17:02|
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