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[LaTeX] pas-tableur -- スプレッドシートの作成 ~初歩の初歩~

pas-tableur -- スプレッドシートの作成 ~初歩の初歩~

§1.概要

LaTeX における表(テーブル)作成の一つの方法として表計算ソフト Excel で作った表を
LaTeX形式(tabular環境)に変換してテキストファイルを出力してくれる Excel2LaTex のような
ツールが存在します.

今回,紹介する pas-tableur パッケージ はスプレッドシートの外観を模倣することを目指し,
LaTeX コード内のスプレッドシートのようなものをレンダリングします.

初歩的な内容となっています.下記のマニュアルを読むとさらに理解が深まることでしょう.

■ インストール

TeXLive/W32TeX などには標準でインストールされていますので,インストール作業は必要ありません.
すぐに利用できる状態にあると思われます.

■ マニュアル

コマンドラインから texdoc pas-tableur と打ち込んでください.(フランス語で書かれている)

§2.LaTeX2e 文書での指定方法

プリアンブルに
   \usepackage{pas-tableur} を記述します.

■ pas-tableur.sty が正しく機能するために,次がロードされます.
    - TikZ「calc」ライブラリ
    - xstring
    - xkeyval

§2.1 スプレッドシートの構築コマンド:\tableur と \tableur*

    ● \tableur はセルの幅が固定長となります.
    ● \tableur* はセルの幅が可変長となります.

  スプレッドシートを作成するには,\tableur や \tableur* を tikzpicture環境 で囲む必要があります.

(1)\tableur

  \begin{tikzpicture}
   \tableur[<行番号>]{<カラム>}  \end{tikzpicture}

引数{<カラム>}の指定方法には次の2つの方法があります.

  (その1)
  \begin{tikzpicture}
  \tableur[2]{A,B,C,D}  %---> 列名称を個々に記述{A,B,C,D}
  \end{tikzpicture}

  (その2)
  \begin{tikzpicture}
  \tableur[2]{A-D}    %---> 列名称を範囲指定で記述{A-D}
  \end{tikzpicture}

上記のスプレッドシートは次のようになります.

pas02.png


このマクロでは、デフォルト値は次の通りです.

   - 各行の高さ:1.57em
   - 各列の幅:7em
   - 1列目(行番号を含む)の幅:3em
   - 行数:括弧オプションは知らされていない場合は、1行が存在します.

これらのデフォルト値を変更するには、次のコマンドが使用されます.

  \tabcolwidth{2cm}   % 各列は2cmの幅を有するように
  \tabnumlinewidth{1cm} % 最初の列は1cmを行うように
  \tablineheight{15mm}  % 行ごとに15mmの高さを有する

(2)\tableur*

同じ寸法でないカラムをもつ スプレッドシート を構築します.

  \tableur*{A/2cm,B/4cm,C/1cm,D/4cm}

上記のスプレッドシートは次のようになります.

pas03.png


(3)カラム名

カラムは,ラテンアルファベットのいずれかの大文字を使います.
  A B C D E F G H I J K L M N O P Q R S T U V W X Y Z

例えば,「AA」をもつカラムを指定することはできません.
行数用として,常に "1"で始まる一貫番号となります.

§2.2 セル用のコマンド

(1)構文:

  \celtxt[<オプション>}{<カラム>}{<行>}{<テキスト>}
オプションは次の通りです.
   - c:テキストはカラムの中心に配置
   - l:テキストはカラムの左側に配置(これはデフォルト値です)
   - r:テキストはカラムの右側に配置
   - width=:カラム幅を指定します
\tableur*. デフォルトでは,幅が7em(各カラムの既定の幅)です.
   - color=:テキストの色.デフォルトの色は黒です.

(2)記述例:

  \begin{tikzpicture}
  \tableur*[2]{M/13mm,N/3cm}
  \celtxt[width=13mm]{M}{1}{=B1^2}
  \celtxt[r,width=3cm]{N}{2}{Du texte ici}
  \end{tikzpicture}

§3.代表的な書式例

  foo.tex
  ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
  %% 文字コード:UTF-8
  
  \documentclass{ltjsarticle}
  \usepackage{pas-tableur}
  %
  \begin{document}
   \begin{tikzpicture}
    \tableur[3]{A-C}
    \celtxt{A}{1}{TEST-1}
    \celtxt{B}{2}{TEST-2}
    \celtxt{C}{3}{TEST-3}
   \end{tikzpicture}
  \end{document}
  ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

  ★ クラスファイルは ltjsarticle を使っていますが,scrartcl や article などでも構いません.
  ★ 文字コードは UTF-8 とします.

■ コンパイルの仕方
  luajitlatex foo.tex
  または
  lualatex foo.tex

■ コンパイルの結果
  正しくコンパイルできたら foo.pdf が生成されます.

§4.基本的な例題

  ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
  \documentclass{ltjsarticle}
  \usepackage{pas-tableur}
  %
  \begin{document}
   \begin{tikzpicture}
    \tableur[3]{A-C}
    \celtxt[color=red]{A}{1}{品名}
    \celtxt{A}{2}{りんご}
    \celtxt{A}{3}{みかん}
    \celtxt[color=red,r]{B}{1}{単価(円)}
    \celtxt{B}{2}{100}
    \celtxt{B}{3}{50}
    \celtxt[color=red,r]{C}{1}{個数}
    \celtxt{C}{2}{5}
    \celtxt{C}{3}{10}
   \end{tikzpicture}
  \end{document}
  ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

pas01.png


§5.セルの選択とハイライト

(1)単一セルを選択する

セルを強調表示するためには selecCell コマンドがあります.

   \selecCell{column}{row}

(2)複数のセルを選択する
1つではなく,セルのグループを強調表示すためには multiSelec コマンドがあります.

   \multiSelec{column range}{row range}

§6.色の変更

(1)デフォルトの色
% ヘッダ
   \definecolor{blueSelecCellTop}{cmyk}{0.52,0.17,0,0}
   \definecolor{blueSelecCellBottom}{cmyk}{0.75,0.34,0,0}

% 選択したセルの場合
   \definecolor{blueSelec}{cmyk}{0.23,0.06,0,0}

(2)色の変更は cmyk の値を変更します.

EOT

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  1. 2014/09/02(火) 08:58:26|
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