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天地有情

[LaTeX] nicematrix --- 新しい環境を使用して数学行列の組版を改善する

§1 はじめに

このパッケージは,amsmathおよびmathtoolsの環境マトリックス,pmatrix,bmatrixなどに似た新しい環境を提供
しますが,いくつかの追加機能を備えています.

これらの新しい環境では,マトリックスの各セルに対してPGFノードが作成されます.
ユーザーはこれらのノードを直接使用できますが,nicematrixはこれらのノードを使用して,
マトリックスの2つのセルから連続した点線を描画するコマンドも提供します.
(結果は,\cdots,\vdots,\ddotsなどを使用して得られる従来の結果よりも美的です, )

nicematrixは,amsmath,array,expl3,l3keys2e,xparse,pgf,およびTikZライブラリフィットを必要とし,
ロードします.

このパッケージは、xelatex、lualatex、pdflatexで使用できますが,
従来のワークフローlatex-dvips-ps2pdf または ptex2pdf でも使用できます.

2~3回のコンパイルが必要になる場合があります.

このパッケージは,パッケージl3keys2e、xparse、array、amsmath、pgfcore、およびpgfのモジュール形状を必要とし,
ロードされます.

最終的なユーザーは\usepackage {nicematrix}でパッケージをロードするだけです.

1.1 インストール

必要に応じて,CTAN( https://ctan.org/pkg/nicematrix )から
ダウンロードしてください.

TeXLive には標準でインストールされています.

1.2 マニュアル

コマンドラインから texdoc nicematrix を実行するか,
上記に同梱の nicematrix.pdf をお読み下さい.

§2 使い方

2.1プリアンブルに
  \usepackage {nicematrix}
  を記述します.

2.2 コマンド

パッケージnicematrixは、以下の新しい環境を定義します.

{NiceMatrix}  {NiceArray}   {NiceTabular}
{pNiceMatrix} {pNiceArray}
{bNiceMatrix} {bNiceArray}
{BNiceMatrix} {BNiceArray}
{vNiceMatrix} {vNiceArray}
{VNiceMatrix} {VNiceArray}
        {NiceArrayWithDelims

デフォルトでは,環境{NiceMatrix},{pNiceMatrix},{bNiceMatrix},{BNiceMatrix},{vNiceMatrix},{VNiceMatrix}は,
対応するamsmathの環境{matrix},{pmatrix},{bmatrix},{Bmatrix},{vmatrix},および{Vmatrix}とほぼ同じように動作します.

環境{NiceArray}および{NiceTabular}は,パッケージ{array}の環境{array}および{tabular}に類似しています.


§3 書式例

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
\documentclass[a4paper,10pt,dvipdfmx]{jsarticle}
\usepackage{lmodern}
\usepackage[T1]{fontenc}
\usepackage{nicematrix}
\usepackage{showexpl,xltabular,nicefrac,booktabs}
\lstset{basicstyle=\ttfamily\small,rframe={}}
\parindent=0pt
%
\begin{document}
\begin{LTXexample}[width=0.5\textwidth]
===ここに以下に示すサンプルの例題を記述する===
\end{LTXexample}
\end{document}
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■


§4 サンプル

(1)amsmathの環境 pmatrix の場合

  点線が断続していることに注目します.

nicematrix1.png


(2)nicematrix環境の pNiceMatrix の場合

  naicematrixの場合は連続した点線に注目します.
  結果は,\cdots,\vdots,\ddots などを使用して得られる(1)の従来の結果よりも美的です.

nicematrix2.png


(3)オプション: \NiceMatrixOptions{transparent}

  コマンド\ldots,\cdots,\vdots,\ddots,\iddots,\hdotsfor がnicematrixによって提供される環境内で再定義され,
  \Ldots,\Cdots,\Vdots,\Ddots,\Iddots ,\Hdotsfor のようにするようにのように動作します.
  (2)と同一の結果となります.

nicematrix3.png


(4)連続した点線のカラー

nicematrix4.png


(5)オプション: nullify-dots

  (a) amsmathの環境 pmatrixで古典的に構成された次の行列を考えます

nicematrix5a.png


  (b) \ldots命令を追加すると,行列のジオメトリが変更されます.

nicematrix5b.png


  (c) nicematrixでは,pmatrix を pNiceMatrix で置き換え,\ldotsを\Ldotsで置き換えても,
  行列のジオメトリは変更されません.

nicematrix5c.png


  (d) オプションnullify-dotsを使用することで 望みの点線を有する形状が可能です.
  (および1つの命令\Ldotsのみが必要です)。

nicematrix5d.png


(6)コマンド \Hdotsfor

nicematrix6.png



(7)NiceArray環境およびNiceTabular環境

  環境{NiceArray}および{NiceTabular}は、パッケージ{array}の環境{array}および{tabular}に類似しています.
  これらの環境のプリアンブルでは,ユーザーは l,c,r の代わりに L,C,R の文字を使用する必要があります.

  (a) pNiceArrayの例

nicematrix7a.png



  (b) NiceTabularの例

nicematrix7b.png



(EOF)

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  1. 2020/05/23(土) 11:22:50|
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