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天地有情

[LaTeX] globalvals --- グローバル変数を宣言する

§1 はじめに

globalvalsパッケージを使用すると,ユーザーは変数を宣言できます.変数は,宣言される前を含め,
ドキュメント内の他の場所で使用できます. これは,値を一度入力してドキュメント全体で自動的に更新できる
大規模なプロジェクトで役立ちます.
別の完全な定義ファイルを維持する必要はありません.

1.1 インストール

必要に応じて,CTAN( https://ctan.org/pkg/globalvals )から
ダウンロードしてください.

TeXLive には標準でインストールされています.

1.2 マニュアル

コマンドラインから texdoc globalvals を実行するか,
上記に同梱の globalvals.pdf をお読み下さい.

§2 使い方

2.1プリアンブルに
  \usepackage {globalvals}
  を記述します.

2.2 コマンド

2つのコマンドを実装します.

● \defVal{<key>}{<value>}
● \useVal {<key>}

未定義の値に\useValを使用すると,テキスト「??」が出力されます.

§3 サンプル

定義を.auxファイルに入れることによって行われるため,正しく実行するには 2回の実行 が必要です.

(1)ソースコード

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
\documentclass{jsarticle}
\usepackage{lmodern}
\usepackage[T1]{fontenc}
\usepackage{globalvals}
\parindent0pt
%
\defVal{TeX-Version}{3.14159265}
\defVal{自然対数の底}{2.7182818}

%
\begin{document}
●クヌースは TeX のバージョン 3 を開発した際に,これ以上の機能拡張はしないことを宣言した.
その後は不具合の修正のみがなされ,現在のバージョン番号は [\useVal{TeX-Version}] というように付けられている.
これは更新の度に値が円周率に近づいていくようになっていて,クヌースの死の時点をもってバージョン $\pi$ として,
バージョンアップを打ち切るとのことである.

●クヌースは TeX の開発と同時に,TeX で利用するフォントを作成するためのシステムである METAFONT も開発した.
こちらの現在のバージョン番号[\useVal{自然対数の底}] というように,更新の度に値がネイピア数に近づいていくように
なっている.

●ネイピア数は数学定数の一つであり,自然対数の底である.ネーピア数とも表記する.記号として通常は $e$ が用いられる.
その値は[\useVal{自然対数の底}]と続く超越数である.
\end{document}
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■


(2)結果

globalvals01.png


(EOF)

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  1. 2020/04/11(土) 12:29:14|
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