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天地有情

[LaTeX] callouts --- 画像・写真の中に簡単な注釈やメモを入れる

§1 はじめに

いくつかのレポートや文書では,注釈をつけたり,矢印を描いたり,写真の中にメモを入れる必要があります.これは,
(1)グラフィックスツールで画像自体を編集することによって,
(2)パッケージTikZを使用して行うことができる.

(1)はフォントとフォントサイズが異なるという短所があり,
(2)は同じコマンドを繰り返し使用すると多くのソースコードが必要になることがあります.

calloutsパッケージは,画像・写真の中に簡単な注釈やメモを入れる方法を提供します.

1.1 インストール

必要に応じて,CTAN( https://ctan.org/pkg/callouts )から
ダウンロードしてください.

TeXLive/W32TeX などには標準でインストールされています.

1.2 マニュアル

コマンドラインから texdoc callouts を実行するか,
上記に同梱の callouts.pdf をお読み下さい.

§2 使い方

2.1プリアンブルに
  \usepackage [options]{callouts}
  を記述します.[options]は次の通りです.
  
  Color options
---------------------------------------------
option  text    background   arrow
---------------------------------------------
-     black    none      black
bwr   black    white     red
wby   white    black     yellow
bww   black    white     white
---------------------------------------------

なお,text, background, arrow の色は、たとえばそれぞれのオプションキーを使用して直接設定できます.

e.g. \usepackage[ background =gray , arrow =red ]{ callouts }


2.2 環境・コマンド

● annotate環境
  \begin{anotate}~\end{anotate}
  annotate環境は tikzpicture環境 を開きます. したがって,
  \drawのようなすべての TikZコマンド を使用することもできます.

e.g. 
\begin {annotate}
{\includegraphics[ width =0.5\textwidth ]{< file path >}}{0.5}
\end{annotate}

  環境には2つの変数が必要です.サイズオプションを含むイメージパスと注釈スケール.
  同じ数字をサイズ(例:幅)オプションと注釈スケールに入れてください.上の例では, "0.5" .
  後でスケールを変更する場合は,両方の数字を均等に変更すると,注釈の相対位置はそのまま残ります.


● ヘルプグリッド --- \helpgrid
  \helpgridを使用すると,グリッドが描画されます.これを使って注釈の位置を決めます.
  なお,グリッドの座標原点は,中心の点で示されます.
  デフォルトの色は背景色ですが,次のようなオプションを追加してヘルプグリッドの色を変更することができます.
  e.g. \helpgrid[gray]

● callout{xn,yn}{<note>}{xa,ya}
  {xn,yn}はラベルの中心座標, {xa,ya}は矢印先端の座標.
  
  矢印なしのメモ,または矢印だけを置くことができます.
  \note{xn,yn}{<note>}
  \arrow{xs,ys}{xa,ya}


§3 サンプル

以下のサンプルはマニュアルの Example をmodifyしたものです.

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
\documentclass[a4paper,11pt]{ltjsarticle}
\usepackage{graphicx}
\usepackage[wby,arrow =red]{callouts}
\begin{document}
\begin{figure}[htb]
\centering
\begin{annotate}{\includegraphics[width=0.7\textwidth]{A319neo.jpg}}{0.7}
\helpgrid
\callout{5,-3}{\large エンジン}{1.6,-2}
\arrow{-3,-2.4}{-4.5,-3}
\arrow{-4.7,-3.2}{-5.5,-2.4}
\note{1,5}{\large Wingtip}
\draw [thick,\arcol] (2.5,3.8) rectangle (4,5);
\end{annotate}
\caption{エアーバス A319neo}\label{fig:Airbus}
\end{figure}
\end{document}
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

callouts01.png



※ 調整したら,8行目の \helpgrid をコメントアウトして
  グリッド線を解除し,再度コンパイルして完成させます.
 
 
(EOF)
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  1. 2017/12/15(金) 10:32:47|
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