天地有情

[LaTeX] phfnote --- article系の \maketitle による書式設定をよりコンパクトにする

phfnoteパッケージは,よりコンパクトなタイトルと,テキストとセクションの見出しのいくつかの書式設定を使って,
デフォルトのノートフォーマットスタイルを導入しています.

§1 はじめに

このパッケージは,特定のトピックに関するメモ,短いドキュメントなどの短いドキュメント
の基本的な書式設定を提供します.
そのような目的のためのすべての基本的なニーズをカバーすることを目指しています.
あまりにも多くのスペースを取らない素敵なタイトルなど柔軟でカスタマイズ可能です。

1.1 インストール

必要に応じて,CTAN( https://ctan.org/pkg/phfnote )から
ダウンロードしてください.

TeXLive には標準でインストールされています.

1.2 マニュアル

コマンドラインから texdoc phfnote を実行するか,
上記に同梱の phfnote.pdf をお読み下さい.

§2 使い方

2.1プリアンブルに
  \usepackage [<options>] {phfnote}
  を記述します.

   [<options>] については,代表的なものを次項の"サンプル"で示します.


§3 サンプル

(注)以下の文書ファイルは lualatex または luajitlatex でコンパイルします.

(1)オプション[title=default]の例

\documentclass{scrartcl} %欧文クラス可
\usepackage{luatexja}
\usepackage{bxjalipsum}
\usepackage[title=default]{phfnote}
%
\begin{document}
\title{吾輩は猫である}
\author{夏目漱石}
\date{2017-10-28}
\maketitle

\section{吾輩は猫である}
\jalipsum[1-2]{wagahai}
\end{document}

phfnote01.png


phfnoteパッケージは,代替のタイトルスタイルのセットを可能にします.
title=defaultでは,デフォルトのタイトルスタイルが使用されます.
title= ...パッケージオプションでこの設定を変更することができます.
デフォルトのarticleタイトルと比較してページのスペースを節約できます.

(2)オプション[title=small,par=skip]の例
phfnote02.png


すべての関連情報を1行に表示する,より小さなタイトルスタイルです.
これは,デフォルトのタイトルスタイルでも大きすぎると思われる場合に便利です.


(3)オプション[title=article]の例

phfnote03.png


articleクラスからデフォルトのタイトルスタイルを模倣しますが,少しスペースを節約します.


(4)オプション[title=]の例

phfnote04.png


タイトルの空の引数は,phfnoteにタイトル定義をオーバーライドしないように指示します.これにより、
デフォルトのクラスタイトルスタイルが保持されます.


(5)オプション[abstract=narrow]の例

\documentclass{scrartcl}
\usepackage{luatexja}
\usepackage{bxjalipsum}
\usepackage[abstract=narrow]{phfnote}
%
\begin{document}
\title{吾輩は猫である}
\author{夏目漱石}
\date{2017-10-28}
\maketitle

\begin{abstract}
夏目 漱石は,日本の小説家,評論家,英文学者.本名、夏目 金之助。江戸の牛込馬場下横町出身.
俳号は愚陀仏.大学時代に正岡子規と出会い,俳句を学ぶ.帝国大学英文科卒業後,松山で愛媛県尋常中学校教師,
熊本で第五高等学校教授などを務めた後,イギリスへ留学.
\end{abstract}

\section{吾輩は猫である}
\jalipsum[1-2]{wagahai}

phfnote05.png


abstract環境は,文書の短い要約を提供することを目指してインデントされたテキストをレンダリングします.
デフォルトでインデントされます.
[abstract=wide]はテキスト幅長となり,インデントされません.


(6)オプション[abstract=narrow] および \inlinetoc の例

\documentclass{scrartcl}
\usepackage{luatexja}
\usepackage{bxjalipsum}
\usepackage[abstract=narrow]{phfnote}
%
\begin{document}
\title{吾輩は猫である}
\author{夏目漱石}
\date{2017-10-28}
\maketitle

\begin{abstract}
夏目 漱石は,日本の小説家,評論家,英文学者.本名、夏目 金之助。江戸の牛込馬場下横町出身.
俳号は愚陀仏.大学時代に正岡子規と出会い,俳句を学ぶ.帝国大学英文科卒業後,松山で愛媛県尋常中学校教師,
熊本で第五高等学校教授などを務めた後,イギリスへ留学.
\end{abstract}

\inlinetoc

\section{吾輩は猫である}
\jalipsum[1-2]{wagahai}
\end{document}

phfnote06.png



\inlinetocコマンドを使用して目次を挿入できます.

(EOF)

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  1. 2017/10/30(月) 15:27:34|
  2. LaTeX Tools