天地有情

[LaTeX] snapshot --- LaTeXドキュメントの外部依存関係を一覧表示する

§1 はじめに

本パッケージは,LaTeX文書の所有者が文書の外部依存関係のリストを文書の最上部に埋め込む
ことができる形式で取得するのに役立ちます.
ドキュメントにそのような依存関係リストが含まれている場合,同じ出力を確実にするために常に
同じバージョンのドキュメントでドキュメントを処理するように調整することが可能になります.

1.1 インストール

必要に応じて,CTAN( http://www.ctan.org/pkg/snapshot )から
ダウンロードしてください.

1.2 マニュアル

コマンドラインから texdoc snapshot を実行するか,
上記に同梱の snapshot.pdf をお読み下さい.

§2 使い方

次の手順で行います.

(1)\RequirePackageステートメントをドキュメントの先頭に追加
     \RequirePackage {snapshot}
     \documentclass {article}


(2)文書に対してLaTeX を実行します.

     これにより,カレントディレクトリの ファイル jobname.dep に依存関係リストが生成されます.

(3)\documentclassの前に jobname.depファイルのコピーをドキュメントの先頭にペースト

§3 サンプル

次は,jsarticle documentclassとgraphicxパッケージを使用した例です.

これはLaTeX文書を手元に置いて,その場で同じ DVI/PDF ファイルを一貫して再現したい人にとって便利です.
TeXシステムへの定期的なアップグレードの予期しない副作用から,ドキュメントの保護ができます.

(1)ソースファイル(foo.tex)

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
\RequirePackage{snapshot}
\documentclass{jsarticle}

\usepackage[dvipdfmx]{graphicx}
\begin{document}
\includegraphics[width=3cm]{tiger.pdf}
\end{document}
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

(2)コンパイルすると,カレントディレクトリに foo.dep が生成される.
   内容は次の通りです.

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
\RequireVersions{
*{application}{TeX} {1990/03/25 v3.x}
*{format} {LaTeX2e} {2017/01/01 v2.e}
*{file} {pldefs.ltx} {2016/06/26 v1.6e}
*{file} {jy1mc.fd} {1997/01/24 v1.3}
*{file} {jy1gt.fd} {1997/01/24 v1.3}
*{file} {jt1mc.fd} {1997/01/24 v1.3}
*{file} {jt1gt.fd} {1997/01/24 v1.3}
*{file} {kinsoku.tex} {0000/00/00 v0.0}
*{package}{snapshot} {2002/03/05 v1.14}
*{class} {jsarticle} {2017/01/13 v0.0}
*{package}{jslogo} {2016/07/14 v0.0}
*{package}{graphicx} {2014/10/28 v1.0g}
*{package}{keyval} {2014/10/28 v1.15}
*{package}{graphics} {2016/10/09 v1.0u}
*{package}{trig} {2016/01/03 v1.10}
*{file} {graphics.cfg}{2016/01/02 v1.10}
*{file} {dvipdfmx.def}{2016/07/11 v4.12}
*{file} {tiger.pdf} {Graphic v0.0}
}
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

(3)foo.dep の内容をコピーし,ドキュメント先頭にペーストします.
     最終結果は次のようになります.

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
\RequirePackage{snapshot}
\RequireVersions{
*{application}{TeX} {1990/03/25 v3.x}
*{format} {LaTeX2e} {2017/01/01 v2.e}
*{file} {pldefs.ltx} {2016/06/26 v1.6e}
*{file} {jy1mc.fd} {1997/01/24 v1.3}
*{file} {jy1gt.fd} {1997/01/24 v1.3}
*{file} {jt1mc.fd} {1997/01/24 v1.3}
*{file} {jt1gt.fd} {1997/01/24 v1.3}
*{file} {kinsoku.tex} {0000/00/00 v0.0}
*{package}{snapshot} {2002/03/05 v1.14}
*{class} {jsarticle} {2017/01/13 v0.0}
*{package}{jslogo} {2016/07/14 v0.0}
*{package}{graphicx} {2014/10/28 v1.0g}
*{package}{keyval} {2014/10/28 v1.15}
*{package}{graphics} {2016/10/09 v1.0u}
*{package}{trig} {2016/01/03 v1.10}
*{file} {graphics.cfg}{2016/01/02 v1.10}
*{file} {dvipdfmx.def}{2016/07/11 v4.12}
*{file} {tiger.pdf} {Graphic v0.0}
}
\documentclass{jsarticle}
\usepackage[dvipdfmx]{graphicx}
\begin{document}
\includegraphics[width=3cm]{tiger.pdf}
\end{document}
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

(注) 上記をコンパイルしても,出力結果には何ら影響は与えません.

\RequireVersionsの構文は,* {ファイルタイプ} {ファイル名} {バージョン情報}です.
も一般的に使用されるファイルタイプは次のとおりです.
class, package, tfm, format, application, file

(4)もう一つの方法
     \RequirePackage[log]{snapshot}とし,パッケージオプション[log]を使います.
     情報は, foo.log に表示します.
     また,同時に端末画面(コンソール画面)にも表示します.

(EOF)
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  1. 2017/02/17(金) 06:00:20|
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