天地有情

[LaTeX] jlreq --- もう一つの日本語ドキュメントクラス

§1 はじめに

本パッケージは,CSS,SVGおよびXSL-FOなどの技術で実現が求められる
日本語組版処理の要件 (Requirements for Japanese Text Layout)
の実装を試みる 日本語ドキュメントクラスです.

1.1 インストール

必要に応じて,CTAN( http://www.ctan.org/pkg/jlreq )から
ダウンロードしてください.(TeXLive/W32TeX などには標準でインストールされている)

1.2 マニュアル

コマンドラインから texdoc jlreqを実行するか,
または, http://www.w3.org/TR/2012/NOTE-jlreq-20120403/ja/ をお読み下さい.

§2 使い方

2.1ドキュメントクラス に
  \documentclass[<options>] {jlreq}
  を記述します.

上記のマニュアルで平易に説明されています.標準的な文書クラスと同じように利用できます.

§3 サンプル

指定できる "エンジン" は platex, uplatex, lualatex です.
uplatex を使った簡単なサンプルを挙げておきます.

(1)ソースファイル(foo.tex)
   encoding: utf-8
   compile : ptex2pdf -l -u foo.tex

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
\documentclass[%
uplatex , %エンジン
a4paper , %用紙サイズ(a4paperがdefault)
book , %文書クラス(articleがdefault)
fontsize=10pt , %フォントサイズ(10ptがdefault)
line_length=40zw, %一行の文字数設定
jlreq_warnings , %日本語組版処理の要件に反する設定が行われた場合に警告
]{jlreq} %日本語クラスファイル
\usepackage[dvipdfmx]{graphicx}
\usepackage{amsmath,amssymb}
\usepackage{lxfonts} %newtxmathなど可
\parindent0pt
%
\begin{document}
\chapter{jlreqテスト}[日本語組版処理の要件の実装を試みる]
\section{吾輩は猫である}[夏目漱石]
吾輩は猫である.名前はまだ無い.
どこで生れたかとんと見当がつかぬ.
何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している.
吾輩\sidenote{黒猫}はここで始めて人間\sidenote{書生}というものを見た.
しかもあとで聞くとそれは書生という人間中で一番獰悪な種族であったそうだ.
この書生というのは時々我々を捕えて煮て食うという話である.\footnote{吾輩は猫である}

\section{画像を貼り付ける}[吾輩は猫]
\centerline{\includegraphics[width=3cm]{./IMAGE/jpg/blackcat.jpg}}

\section{表を作成}[果物価格表]

\centerline{\begin{tabular}{lrr}
\hline 品名 & 単価(円) & 個数
\\ \hline りんご & 100 & 5
\\ みかん & 50 & 10
\\ \hline
\end{tabular}}

\section{数式}
\[ \left( \int_0^\infty \frac{\sin x}{\sqrt{x}} dx \right)^2=
\sum_{k=0}^\infty \frac{(2k)!}{2^{2k}(k!)^2} \frac{1}{2k+1}=
\prod_{k=1}^\infty \frac{4k^2}{4k^2 -1}= \frac{\pi}{2} \]
\end{document}
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■


(2)結果

jlreq01.png



(3)lualatex を指定したときは,プリアンブルは次のように記述します.

\usepackage{luatexja}
\usepackage{graphicx}

(EOF)
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  1. 2017/02/14(火) 06:08:58|
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