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[LaTeX] verbatimbox --- verbatimテキストをLaTeXのボックスに格納し再利用する

verbatimbox --- verbatimテキストをLaTeXのボックスに格納し再利用する

§1 はじめに

verbatimboxパッケージは,LaTeXボックス内に verbatimテキストを配置し,後でこれらを呼び出して利用します.
便利な機能として,verbatimテキストのカスタム設定(fontshapes, sizes, numbering など)を可能にします.

1.1 インストール

TeXLive(2015) では標準でインストールされていますので,インストール作業は必要ありません.
W32TeX では CTAN ( http://www.ctan.org/pkg/verbatimbox )より入手の上,適切にインストールしてください.

1.2 マニュアル

コマンドラインから texdoc verbatimbox を実行してください.
あるいは,同梱の verbatimbox.pdf を参照ください.

§2 使い方

(1)プリアンブルに
   \usepackage {verbatimbox } を記述します.

(2)主な環境やマクロ

   ● \begin{verbbox}[pre-commands] ~ \end{verbbox}

   ● \begin{myverbbox}[pre-commands]{token} ~ \end{myverbbox}

   ● \verbfilebox[pre-commands]{filename}

[pre-commands] で verbatimテキストの各行が出力される前に実行されるコマンドを含めることができます.
即ち,verbatim テキストを修飾するカスタム設定の指定ができます.

例えば,現在のverbatimテキストに行番号を付加する VerbboxLineNo が用意されています.
\verbfilebox[\arabic{VerbboxLineNo}:] の形で利用できます.

   ● \theverbbox

verbbox環境はボックスにコンテンツを配置します. 環境が閉じているときにボックスは出力されません.
しかし,ボックスはコマンド \theverbbox によって呼び出され,出力できます.

   ● \addvbuffer

オブジェクトの上下に垂直バッファスペースを追加する柔軟な方法を提供します.


§3 サンプル

3.1 verbbox環境
   \begin{verbbox}[pre-commands] ~ \end{verbbox}

verbbox01.png


新しい環境の呼び出しを行うと,前のボックスを上書きします.verbbox環境では,一度に1つのverbatimboxに制限されています.
これを改善した新しい myverbbox環境 が導入されています.何時でも,何回でも再利用できます.次を参照ください.

3.2 myverbbox環境
   \begin{myverbbox}[pre-commands]{token} ~ \end{myverbbox}

verbbox02.png


■ tabular環境に挿入する例

verbbox03.png


3.3 \verbfileboxコマンド
\verbfilebox[pre-commands]{<filename>}

このコマンドは外部ファイルを取り込みます.
次の外部ファイル "fileA.txt" を取り込みます.

fileA.txt
======================================
まだあげ初めし前髪の
林檎のもとに見えしとき
前にさしたる花櫛の
花ある君と思ひけり
======================================

\verbfilebox[\arabic{VerbboxLineNo}:\hspace{1ex}]{fileA.txt}

verbbox04.png


3.4 \addvbuffer コマンド

オプションの引数は,2つの長さ,最初の長さは,オブジェクトの上に追加され,第二はオブジェクトの下に追加されます.

\fbox{\addvbuffer[15pt 5pt]{\theverbbox}}

verbbox05.png


(EOF)
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  1. 2016/04/21(木) 13:16:06|
  2. LaTeX Tools