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[LaTeX] philex --- linguexリスト作成のエンハンス版

philex --- linguexリスト作成のエンハンス版

§1 はじめに

philexパッケージは,linguexにいくつかのコマンドを再定義し,named または numbered が付けられている
リスト環境への相互参照がきます.linguexパッケージのエンハンス版となっています.
linguex パッケージ については,ここのブログ をご参照ください.

さて,LaTeX標準のリスト環境は,例えば

\begin{itemize}
 \item ....
 \item ....
\end{itemize}

のように記述しますが,少しばかり煩わしいです.このような書き方を簡素化したものが
linguex パッケージ であり,これを拡張したものがphilexパッケージです.

1.1 インストール

TeXLive/W32TeX などには標準でインストールされています.

1.2 マニュアル

コマンドラインから texdoc philex を実行してください.

§2 使い方

● プリアンブルに
   \usepackage{philex} を記述します

● リストの階層
   第1~第3レベルまで用意されています.
   トップレベル(第1レベル)とサブレベル(第2レベル,第3レベル)に分けられます.
   項目ラベルは次の順に付けられます.
   (1), (2), (3), ... → (a), (b), (c), ... → (i), (ii), (iii), ...
   [第1レベル]   [第2レベル]   [第3レベル]

● 主なコマンド
   トップレベル環境用  -- \lb, \lbu, \lbp, \lbpx
   サブレベル環境用   -- \lba , \lbb , \lbz

(注) サブレベル環境用コマンドは単独では利用できません.トップレベル環境用の引数として利用できます.
   後述の「使用例」をご覧ください.

● 簡単な書式例

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
\documentclass{jsarticle}
\usepackage{philex}
\begin{document}
  ここに トップレベル環境用 または サブレベル環境用 コマンドを記述
\end{document}
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■


2.1 サンプルA

トップレベル環境の基本コマンド \lb{<label>}{<content>} を使った例を示します.

● 使用例ー1

) philex01.png


★ 項目ラベルは (1), (2), (3), ...がデフォルトです.
★ 項目ラベルは \rf{<ラベル名>} コマンドで参照できます.
★ linguex.sty のように行間に 空白行 あるいは \par を挿入する必要はありません.


● 使用例ー2

\setcounter で項目ラベル(項番)を変更する例を示します.ExNoカウンタを使用します.

philex02.png


★ \setcounter{ExNo}{10} とすると項目ラベルは(11), (12), (13), ...に設定されます.
★ \setcounter{ExNo}{0} とすると項目ラベルは初期化され (1), (2), (3), ...デフォルトに設定されます.


● 使用例ー3

接尾辞を付けるコマンド \lbu{<new-label>}{<old-label>}{<suffix>}{content} を使った例を示します.

★ 最初に挙げた例に対して接尾辞(1'), (2'), (3') を付けます.

philex03.png



● 使用例ー4

名前環境のコマンド \lpb{<label>}{Name}{<content>} を使った例を示します.

philex04.png


★ 名前環境の接尾辞を付ける場合は前出の \lbu コマンドを使います.


● 使用例ー5

すべてのトップレベル環境では、テキストを "中央配置" するオプション [c] の指定ができます.

philex05.png



● 使用例ー6

位置合わせ:\eqmakebox(水平方向の配置)
eqparbox.styを登録し,この中にある
\eqmakebox [<tag>] [<pos>] {<text>} を使います.

philex06.png



● 使用例ー7

prefixed numbering with \lbpx & lbx

xは a,b,c,d のいずれか一つです.
\bpxformatでリストをフォーマットすることができます.

philex07.png



2.2 サンプルB

サブレベル環境のコマンド \lba, \lbb, \lbz を使った例を示します.
これらは,トップレベルコマンドの最後の引数にサブ環境が埋め込まれなければなりません.


● 使用例ー8

\lba, \lbb, \lbz を使った例です.

philex08.png



● 使用例ー9

3レベルまでの構成例です.

philex09.png



● 使用例ー10

名前環境とサブ書式設定コマンド \subformat, \subsubformat

philex10.png



● 使用例ー11

サブ書式設定コマンド \subformat, \subsubformat を使わず,デフォルトとした場合の
例を示します.

philex11.png


(EOF)



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  1. 2016/01/24(日) 09:27:16|
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