天地有情

[LaTeX] ctable --- もう一歩進んだテーブル環境

ctable --- もう一歩進んだテーブル環境

標準の tabularパッケージ では表直下に footnote を置くことができません.これを改善したものに
threeparttable環境があり表直下に footnote を置くことができ,中味が "表題部","表作成部","脚注部" の
3部構成となっており,少しばかり複雑です.
今回,紹介する ctableパッケージ は,より進化したものと考えられシンプルで高機能です.

§1 はじめに

● ctableパッケージ は,表と図の組版のための ctableコマンドと多様なオプションを有しています.
  オプションは key=value のペア形式が一般的です.

● 表自体は booktabsパッケージが使われ,表の脚注を作成するための機能が付加されています.

● ctableパッケージ は,xcolor,array,tabularx,booktabs,rotating をインポート
  しているので,それらのパッケージのすべてのコマンドも利用できます.

● ctableパッケージには,コマンド \tnote と \tmark があり,脚注を生成します.
  また,キャプションと脚注の両方が,通常,テーブルの幅の範囲内に強制されます.

● カラム分離用の垂直線は\ctableで生成することができますが,規定は,それらが水平線に交差する
  ようには考えられていません.即ち,"縦罫線"は使えません.注意が必要です.

1.1 インストール

TeXLive/W32TeX などには標準でインストールされていますので,インストール作業は必要ありません.
すぐに利用できる状態にあると思われます.

1.2 マニュアル

コマンドラインから texdoc ctable を実行してください.


§2 LaTeX2e 文書での指定方法

2.1 書式

プリアンブルに
  \usepackage{ctable} を記述します.

● \ctableのデフォルトは preamble または body のいずれかで、設定できます.
  \setupctable{options}   \setupctableは caption, cap, label を除くすべてのオプションのデフォルト値を設定することができます.
  すべてのテーブルが左揃えしたい場合は,preamble または body のいずれかで \setupctable{left} とします.
  表全体に影響するような,即ち,グローバルなオプションが設定できます.

● \ctableは、4つのパラメータを使用して呼び出されます.

  \ctable[options]{列仕様}{脚注部仕様}{表仕様}

  options はカンマで区切られた key=value のペアとして指定されます.
  表個別なオプションが設定できます.

● "オプション" の種類については マニュアル を参照してください.

2.2 \tnote と \tmark

(1)\tnote
   \tnote[label]{footnote text}

  テーブルの下に脚注テキストにラベルを付けます.
  このコマンドは,\ctableの第3引数に使用することができます.ラベルは任意です.

(2)\tmark
   \tmark[label]

  このコマンドは,テーブルに上付き文字のラベルを配置します.これは$^{label}$.と等価です.ラベルは任意です.

2.3 表の改行を生成するコマンド

(1)\FL[<wd>] (\toprule のエイリアス)
   最初の行は,新しい行とその下にいくつかの余分なスペースをもつ太い線を生成します.
   <wd> パラメータは,線幅を設定します.デフォルトは0.08emです.

(2)\ML[<wd>] (\tabularnewline\midrule のエイリアス)
   新しいラインとその下にいくつかの余分なスペースとの細い線を生成します.
   <wd> パラメータは,線幅を設定します.デフォルトは0.05emです.

(3)\LL[<wd>] (\tabularnewline\bottomrule のエイリアス)

   最後の行は新しい行とその上にいくつかの余分なスペースを持つ太い線を生成します.
   <wd> パラメータは,線幅を設定します.デフォルトは0.08emです.

(4)\NN[<wd>] (\tabularnewline のエイリアス)

   通常の改行は,普通の新しい行を生成します.
   <wd> パラメータは,ラインの下に余分な縦方向の空白を挿入します.

複雑な表のソース・テキストは,多くの場合,非常に混雑となっているため短い名前(エリアス)が定義されています.
以下は正式なコマンド名ですが,詳細は booktabs パッケージを参照してください.

\toprule[<wd>]
\midrule[<wd>]
\bottomrule[<wd>]
\cmidrule[<wd>](<trim>){a-b}
\morecmidrules(二つの連続 cmidrules を分離するために使用する)
\addlinespace[<wd>]
\specialrule{<wd>}{<abovespace>}{<belowspace>}

§3 簡単なサンプル

(1)標準的な例

ctable01.png


(2)カラー指定の例

ctable02.png


(3)図配列の例

ctable03.png

3.1 コンパイル・コマンド

ctableパッケージは pdflatex と lualatex で動作します.日本語を含む場合は luatex-ja で対応できます.

上記3例のコンパイルは lualatex foo.tex で実行しています.


(EOF)
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  1. 2015/09/06(日) 17:13:54|
  2. LaTeX Tools