天地有情

[LaTeX] spotcolor.sty --- スポットカラーを使う

spotcolor.sty --- スポットカラーを使う

§1 はじめに

このパッケージは,pdflatex(または lualatex) にスポットカラーのサポートを追加します.

特色(とくしょく:単色インキのこと)は,プロセスカラー(CMYK)では再現できない色を表現するために調合された
単色インキのことで,スポットカラーともいいます.
蛍光色やメタリックカラー,パステルカラー,金・銀といった色などがあります.
特色が使用されているデータを入稿の場合,印刷所では CMYK での近似色に置換されるようです.

スポットカラーには,PANTONE,HKS,TOYO,DICなどの名称付きカラーのライブラリーがあらかじめ用意されています.

● DICは化学工業メーカーのDIC株式会社.
● PANTONEは米国ニュージャージー州に本社がある企業.
● TOYOは日本のインキメーカー,東洋インキ株式会社.
● HKSはヨーロッパの印刷プロジェクトに主に使用される.

spotcolor.sty では PANTONE と HKS がサポートされています.

1.1 インストール

TeXLive/W32TeX などには標準でインストールされていますので,インストール作業は必要ありません.
すぐに利用できる状態にあると思われます.

1.2 マニュアル

コマンドラインから texdoc spotcolor を実行してください.

§2 LaTeX2e 文書での指定方法

2.1 書式のサンプル

プリアンブルに
  \usepackage[hks]{spotcolor}
  または,
  \usepackage[pantone]{spotcolor}
  を記述します.

カラーのライブラリー詳細は C:\w32tex\share\texmf-dist\tex\latex\spotcolor にある
  spotcolorhks.tex
  spotcolorpantone.tex
を参照してください.

2.2 HKS のサンプル

hks01.png

結果:

hks02.png

2.3 PANTONE のサンプル

pantone01.png

  ★クラスファイルは ltjsarticle を使っていますが, article などでも構いません.
  ★文字コードは UTF-8 とします.

結果:

pantone02.png

2.4 コンパイルの仕方
(クラスファイルが ltjsarticle の場合)

  luajitlatex foo.tex
  または
  lualatex foo.tex

2.5 コンパイルの結果
  正しくコンパイルできたら foo.pdf が生成されます.

§3 その他

最初のページに一度だけ \SetPageColorSpace{SOMECOLORSPACE}を使用します.
それはすべてのページに設定されます.

新色を定義するには, \definecolor{<NAME>}{spotcolor}{<SPOTCOLORNAME>,<TINT>}
ここで,<TINT> 範囲 は0.0~1.0の値で濃淡を表します.

定義されている「spotcolor」と呼ばれる新しい色空間で LaTeX のすべての色の機能を使用できるようにします.
色は,「\AddSpotColor」を介してPDFに知らされます.
(同梱の spotcolorpantone.tex を参照してください)

既定色を利用する場合には,\SpotColor{SOMECOLOR}{<TINT>} を使います.
カラーパッケージからの通常のカラーディレクティブのような任意のオブジェクトの色を設定します.
ページごとに1つを使用することができます。

(EOF)
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  1. 2015/04/07(火) 08:52:27|
  2. LaTeX Tools