天地有情

[LaTeX] pdfpages --- LaTeXの中にPDFドキュメントを include する

pdfpages --- LaTeXの中にPDFドキュメントを include する

§1 はじめに

pdfpagesパッケージは,外部の複数ページのPDF文書の挿入を簡素化します.
以前は pdflatex 上で利用されていましたが,現在は XeTeX, LuaTeX, (u)pTeX
がサポートされています.

1.1 インストール

TeXLive/W32TeX などには標準でインストールされています.

1.2 マニュアル

コマンドラインから texdoc pdfpages を実行してください.


§2 使い方

2.1 プリアンブルに
  \usepackage {pdfpages}
  を記述します.

2.2 代表的な書式

(1)platex + dvipdfmx あるいは ptex2pdf 使うときは

    \documentclass [dvipdfmx] {jsarticle}
    \usepackage{pdfpages}
    クラスオプションの [dvipdfmx] に注目しましょう.これを指定しないとエラーになります.

(2)pdflatex あるいは lualatex の場合は "クラスオプション無し" で,

    \documentclass{article}
    \usepackage{pdfpages}
    

(3)パッケージ オプション

    \usepackage [<options>] {pdfpages}

主な <options>

   final: ページを挿入する.(デフォルト)
   draft: ページを挿入しない.フレームとファイル名を出力する.

(4)主コマンド

   \includepdf [<key=val>] {<filename>} --- 外部PDF文書のページを挿入.

<key=val> --- <key=val>の構文を使用してオプションのリストをカンマで分離します.
          40種類以上のオプションがあり,ここでは利用度の高い,ごく一部を紹介します.

<filename> ---ファイル名には空白を含めることはできません.


§3 サンプル

3.1 <key=val>オプション

(1)pages= オプション

\includepdf[pages={1,5}]{input.pdf}

とすると,input.pdfの1ページ目と5ページ目が挿入され,
input.pdfの各ページが文書の各ページを占有します.以下は pagesオプションの指定例です.

  ・pages=-とすると全ページを挿入
  ・pages={-5}とすると1ページ目から5ページ目までを挿入
  ・pages={3-}とすると3ページ目以降全てを挿入.pages={3-last}でも同様.
  (lastはこのようなページ範囲の指定のみで有効.pages={last}という指定はできない.)
  ・pages=3とすると3ページ目を挿入
  ・pages={2-5}とすると2ページ目から5ページ目までを挿入
  ・pages={5-2}とすると2ページ目から5ページ目までを逆順で挿入.
  ・pages={last-1}とすると全ページを逆順で挿入.
  ・pages={1,{},5}とすると1ページ目と5ページ目を挿入し,その間に空ページを入れる
  ・pages={6,2-4,{},15}とすると6,2,3,4ページ目,空ページ,15ページ目の順番で挿入

pagesオプション省略すると "最初のページのみ" が挿入されます.

(2)nup= オプション (nup=<xnup>x<ynup>)

\includepdf[nup=2x3,pages=-]{input.pdf}

横2縦3に "行優先" で並べて配置します(default).なお,順番は column[=true] オプションで "列優先" に変わります.
論理値は通常 "false" ですが, column あるいは column=true で true 設定となります.

pdfpages01.png


もしinput.pdfが4ページしかない場合は次のようになります.

pdfpages02.png


columnstrict[=true]オプションは,最後のページのための厳格な` "列優先" のレイアウトを強制します.

(3)pagecommand= オプション

\includepdf[pagecommand={\thispagestyle{plain}},pages=-]{input.pdf}

pagecommandで指定されたLaTeXの命令は,PDF挿入直前に実行されます.
ページ数が追加されたinput.pdfが生成されます.
デフォルトは {\thispagestyle{empty}} で,ページ数は出力されません.

(4)fitpaper= オプション

\includepdf[fitpaper]{input.pdf}

現在作成している文書サイズと挿入されるPDFサイズが異なる場合,pdfpagesは挿入するファイルを
適当に拡大縮小し,現在の文書サイズに合わせます.

fitpaper[=true]オプションを指定すると,逆に文書サイズを挿入されるPDFの最初のページのサイズに合わせます.
拡大縮小も行われません.

(5)noautoscale= オプション

文書サイズはそのままでよいが,挿入するPDFの拡大縮小を抑制したい場合は noautoscale[=true] オプションを使います.

(6)offset= オプション, delta= オプション

offset は挿入されたページの原点を変位させます.
引数は2次元,スペースで区切らなければなりません.(default:offset=0 0)

delta はページとの間でいくつかの水平方向と垂直方向のスペースを置きます.
引数は2次元,スペースで区切らなければなりません.(default: delta=0 0).
offset/delta に関し,マニュアル(p-9)を参考にしてください.

\includepdf[nup=2x2,offset=0.5cm 0.1cm,delta=0.3cm 1cm]{input.pdf}

この nup=2x2 の配置例では,PDFを右に0.5cmずらし,上に0.1cmずらして,
また縦の間隔を0.3cm,横の間隔を0.1cmを設定しています.

(7)frame= オプション

\includepdf[frame]{input.pdf}

挿入したPDFのまわりをフレームで囲みます
フレームは,\fboxruleのthickness ラインで構成されています.(default: frame=false)

3.1 コマンド

(1)\includepdfmerge

\includepdfmerge[nup=2x3]{input1.pdf,2,4,input2.pdf,2-6}

\includepdfでは,例えばinput1.pdfとinput2.pdfの1ページ目を横に並べるということができません.
そのような場合には,\includepdfmerge を使って複数のファイルを指定します.

ファイルはページ数とともに指定します.*2<ファイル名>,<ページ指定>の繰り返しで指定します.
ページ指定は\includepdfのpagesオプションと同様です.
また,\includepdfmerge は \includepdf が受けつけるオプションのうち,pages以外を全て受けつけます


(EOF)

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  1. 2016/04/27(水) 09:04:46|
  2. LaTeX Tools

[LaTeX] pifont --- ZapfDingbats のフォントを使う

pifont --- ZapfDingbats のフォントを使う

§1 はじめに

テキスト用フォント以外の "特殊な記号を集めたフォント" は
piフォントと呼ばれ,PostScript フォントの ZapfDingbats が
あります.pifontパッケージ を用いて利用することができます.

1.1 インストール

TeXLive/W32TeX などには標準でインストールされています.

1.2 マニュアル

コマンドラインから texdoc pifont を実行してください.
psnfss2e.pdf が表示されます. 第7節~8節が該当します.
文字コード表も収録されています.
(美文書作成入門の付録ページにもあります)

1.3 文字コード表を出力したい場合

次の手順でコマンド操作を行ってください.

■ ZapfDingbats のコード表

(1) C:\Users\Desktop> latex nfssfont
  \currfontname= pzdr
  *\table\stop

ここで,Desktop上に nfssfont.dvi が出力されます.
(これを開かないでください)
ファイル名は固定ですので pzdr.dvi にリネームして
おきます.引き続き

(2) C:\Users\Desktop> dvipdfmx pzdr.dvi

  これで pzdr.pdf が出来上がり,PDFを開きます.

■ PostScriptの Symbol フォント のコード表

(1) C:\Users\Desktop> latex nfssfont
\currfontname= psyr
*\table\stop

(2) 上記と同様にして psyr.pdf を生成してください


(3)【補記】文字コード表出力に関して
\currfontname= ■■■

■■■に指定できる代表的なものとして,上記の pzdr, psyr の他に
一部ですが以下が見つかりました.tfmファイル が存在すれば確認できると思います.

・dingbat
・wasy10
・cmr10
・cmmi10
・cmdunh10
・msam10
・msbm10
・eufm10
・eusm10
・wncyr10
・cmcyr10


§2 使い方

2.1 プリアンブルに
  \usepackage {pifont}
  を記述します.

2.2 環境とコマンド

pifont01.png


<num>は 10進数,8進数('nnn),16進数("nn) で指定できます.

§3 幾つかのサンプル

pifont02.png


pifont03.png


pifont04.png


(EOF)

  1. 2016/04/25(月) 04:39:41|
  2. LaTeX Tools

[LaTeX] framed --- 改ページ可能なフレームの生成

framed --- 改ページ可能なフレームの生成

§1 はじめに

途中で改ページすることができるフレームや影付きの強調表示された領域を作成します.
日常的に簡単に利用できる主な環境は,次の通りです.

(1)framed環境
(2)oframed環境
(3)shaded環境
(4)leftbar環境

※ 複雑なフレームを生成する "エキスパートコマンド" も用意されていますが,割愛します.


1.1 インストール

TeXLive/W32TeX などには標準でインストールされています.

1.2 マニュアル

コマンドラインから texdoc framed を実行してください.

§2 使い方

2.1プリアンブルに
  \usepackage {framed,color}
  を記述します.

2.2各環境のサンプル

(1)framed環境

   \begin{framed} ~ \end{framed}
   
   ■ ページ内に収まる場合

frame01.png


   ■ 2ページにまたがる場合(各ページがフレームで囲まれる)

frame02.png


(2)oframed環境

   \begin{oframed} ~ \end{oframed}
   
   ■ 2ページにまたがるも,フレームの Top/Bottom が Open となります.

frame03.png



(3)shaded環境

   \begin{shaded} ~ \end{shaded}

   ■ \definecolor{shadecolor}{gray}{0.85}を定義します.
   
frame04.png



(4)leftbar環境

   \begin{leftbar} ~ \end{leftbar}

frame05.png


(EOF)


  1. 2016/04/23(土) 13:12:59|
  2. LaTeX Tools

[LaTeX] overpic --- EPS画像の上にLaTeXのコマンドを組み合わせる

overpic --- EPS画像の上にLaTeXのコマンドを組み合わせる

§1 はじめに

overpic環境は,LaTeX の picture環境 と graphicx の \includegraphics コマンドの組み合わせです.
定義された位置上の EPS画像 の上に任意の LaTeX出力 を置くことは容易です.支援にグリッドが利用できます.

1.1 インストール

TeXLive/W32TeX などには標準でインストールされています.

1.2 マニュアル

コマンドラインから texdoc overpic を実行してください.

§2 使い方

(1)プリアンブルに
  \usepackage {overpic}
  を記述します.(graphicx, epic パッケージが自動的にロードされます)

(2)書式とオプション

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
\documentclass{jsarticle}
\usepackage[<options-1>]{overpic}
\begin{document}
\begin{overpic}[<options-2>]{foo.eps}
\put(x,y){.....}
\end{overpic}
\end{document}
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

overpic01.png


§3 サンプル

overpic02.png


【余滴】
コンパイル時に,次のような Warning が出たときの対処方法

overpic03.png


(EOF)
  1. 2016/04/22(金) 10:30:33|
  2. LaTeX Tools

[LaTeX] verbatimbox --- verbatimテキストをLaTeXのボックスに格納し再利用する

verbatimbox --- verbatimテキストをLaTeXのボックスに格納し再利用する

§1 はじめに

verbatimboxパッケージは,LaTeXボックス内に verbatimテキストを配置し,後でこれらを呼び出して利用します.
便利な機能として,verbatimテキストのカスタム設定(fontshapes, sizes, numbering など)を可能にします.

1.1 インストール

TeXLive(2015) では標準でインストールされていますので,インストール作業は必要ありません.
W32TeX では CTAN ( http://www.ctan.org/pkg/verbatimbox )より入手の上,適切にインストールしてください.

1.2 マニュアル

コマンドラインから texdoc verbatimbox を実行してください.
あるいは,同梱の verbatimbox.pdf を参照ください.

§2 使い方

(1)プリアンブルに
   \usepackage {verbatimbox } を記述します.

(2)主な環境やマクロ

   ● \begin{verbbox}[pre-commands] ~ \end{verbbox}

   ● \begin{myverbbox}[pre-commands]{token} ~ \end{myverbbox}

   ● \verbfilebox[pre-commands]{filename}

[pre-commands] で verbatimテキストの各行が出力される前に実行されるコマンドを含めることができます.
即ち,verbatim テキストを修飾するカスタム設定の指定ができます.

例えば,現在のverbatimテキストに行番号を付加する VerbboxLineNo が用意されています.
\verbfilebox[\arabic{VerbboxLineNo}:] の形で利用できます.

   ● \theverbbox

verbbox環境はボックスにコンテンツを配置します. 環境が閉じているときにボックスは出力されません.
しかし,ボックスはコマンド \theverbbox によって呼び出され,出力できます.

   ● \addvbuffer

オブジェクトの上下に垂直バッファスペースを追加する柔軟な方法を提供します.


§3 サンプル

3.1 verbbox環境
   \begin{verbbox}[pre-commands] ~ \end{verbbox}

verbbox01.png


新しい環境の呼び出しを行うと,前のボックスを上書きします.verbbox環境では,一度に1つのverbatimboxに制限されています.
これを改善した新しい myverbbox環境 が導入されています.何時でも,何回でも再利用できます.次を参照ください.

3.2 myverbbox環境
   \begin{myverbbox}[pre-commands]{token} ~ \end{myverbbox}

verbbox02.png


■ tabular環境に挿入する例

verbbox03.png


3.3 \verbfileboxコマンド
\verbfilebox[pre-commands]{<filename>}

このコマンドは外部ファイルを取り込みます.
次の外部ファイル "fileA.txt" を取り込みます.

fileA.txt
======================================
まだあげ初めし前髪の
林檎のもとに見えしとき
前にさしたる花櫛の
花ある君と思ひけり
======================================

\verbfilebox[\arabic{VerbboxLineNo}:\hspace{1ex}]{fileA.txt}

verbbox04.png


3.4 \addvbuffer コマンド

オプションの引数は,2つの長さ,最初の長さは,オブジェクトの上に追加され,第二はオブジェクトの下に追加されます.

\fbox{\addvbuffer[15pt 5pt]{\theverbbox}}

verbbox05.png


(EOF)
  1. 2016/04/21(木) 13:16:06|
  2. LaTeX Tools

[LaTeX] screenplay-pkg --- 脚本を作る

screenplay-pkg --- 脚本を作る

§1 はじめに

screenplay-pkgは,脚本のドキュメントクラスのパッケージ版です.
正しくフォーマットされた脚本の原稿を生成するように設計されています.

脚本は,
A.場所と時間を指定する『柱』
B.人物の動作などを示す『ト書き』
C.人物が話す『セリフ』

この3つのパートで構成されますが,本編では dialogue(セリフ)部分をメインにしています.

1.1 インストール

TeXLive(2015) では標準でインストールされていますので,インストール作業は必要ありません.
W32TeX では CTAN ( http://www.ctan.org/pkg/screenplay-pkg )より入手の上,適切にインストールしてください.

1.2 マニュアル

コマンドラインから texdoc screenplay-pkg を実行してください.
あるいは,同梱の screenplay-pkg.pdf を参照ください.

§2 使い方

(1)プリアンブルに
   \usepackage {screenplay-pkg} を記述します.

(2)書式例

■■■■■■■■■■■■■■■■■■
\documentclass{jsarticle}
\usepackage[dvipdfmx]{graphicx}
\usepackage{screenplay-pkg}
%
\begin{document}
\begin{screenplay}
\begin{dialogue}{<name>}
== ここに『セリフ1』を記述する ==
\end{dialogue}
%
\begin{dialogue}{<name>}
== ここに『セリフ2』を記述する ==
\end{dialogue}


\end{screenplay}
\end{document}
■■■■■■■■■■■■■■■■■■

§3 サンプル

(1)ソースファイル

screen01.png



(2)結果

screen02.png



(EOF)

  1. 2016/04/20(水) 09:48:26|
  2. LaTeX Tools

[LaTeX] multidef --- いくつかの類似したマクロの定義

multidef --- いくつかの類似したマクロの定義

§1 はじめに

multidefパッケージは,同様の定義をもつ複数のマクロを定義する簡単な方法を提供します.
パッケージには、次のようないくつかの機能を有しております.

・すべてのコマンド名に 接頭辞/接尾辞 (prefix/suffix) を追加することができます.
・いくつかのコマンドがすでに定義されている場合、エラーまたはを警告をします.
・引数を指定したコマンドの実行を可能にします.

簡単な例: いくつかの単語を Gothic体 とする定義のサンプルを示します.

  \multidef{\textgt{#1}}{apple->りんご,banana->バナナ,strb->いちご}

文中では
  \apple ⇒ りんご , \banana ⇒ バナナ, \strb ⇒ いちご
が,それぞれ Gothic体 で表示されます.

1.1 インストール

TeXLive/W32TeX などには標準でインストールされています.

1.2 マニュアル

コマンドラインから texdoc multidef を実行してください.

§2 使い方

(1)プリアンブルに
  \usepackage {multidef}
  を記述します.

(2)サンプル

multidef01.png


(EOF)
  1. 2016/04/19(火) 06:40:21|
  2. LaTeX Tools

[LaTeX] TeX4ebook --- 『日本語epub』 を作ろう

TeX4ebook で 『日本語epub』 を作ろう

§1 はじめに

更新版: 2017/05/09 (題目改変)

電子書籍形式(フォーマット)や電子書籍リーダーは各種のものがあります.
また,フォーマットの変換なども多くのフリーソフトが存在します.

TeX4ebook パッケージは LaTeXから電子書籍への変換のためのLuaスクリプトで LaTeXのパッケージのbandleであり,
epub形式 あるいは mobi形式 への変換エンジンとして使用されます.

TeX4ebook パッケージは 欧文に対応していますが,本編では CJK環境 で日本語にも対応させようとする試みです.

1.1 インストール

TeXLive/W32TeX などには標準でインストールされています.

1.2 マニュアル

コマンドラインから texdoc tex4ebook を実行してください.


§2 使い方

(1)プリアンブルに
  \usepackage {tex4ebook}
  を記述します.


(2)「日本語epub」のためのファイル構成

sanada01.png



(3)コンパイルの仕方

コマンドラインで次を操作します.

  tex4ebook [options] filename.tex
  通常は,
  tex4ebook -l -c foo.cfg foo.tex

主な [options]

・ -c: config file指定
  ex. -c sample.cfg

・ -l: htlatexの代わりにhtlualatexを使う

・ -f: format指定
  デフォルトは epub形式を出力
  ex. -f epub3 epub3形式を出力
  ex. -f mobi mobi形式を出力


(4)基本的な config file 構成

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
\Preamble{html}
...
\begin{document}
...
\EndPreamble
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

§3 サンプル

青空文庫から 菊池寛作「真田幸村」(テキスト版)をダウンロードし,これを題材にします.

(1)ダウンロードしたら,
   不要な部分を修正し,文字コードを Shift_JIS からUTF-8 に変更して保存します.

(2)表紙カバーを用意します.
   必須ではありませんが,ここでは,自分で作成した sanada.png を使います.

(3)LaTeXソースファイルの作成

   sanada.tex(utf-8)

sanada02.png



(4)configuration ファイルの作成

   sanada.cfg(utf-8)

sanada03.png



(5)コンパイル

次のようなバッチファイル ebook.cmd を作成することにします.

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
@echo off
tex4ebook -l -c %1.cfg %1.tex
del *.pdf *.4ct *.4tc *.aux *.css *.dvi *.html *.idv *.lg *.log *.opf
del *.tmp *.xref *.idx *.acn *.scn *.glo *.ist *.out *.toc *.ncx
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

実行は,

ebook sanada

(6)コンパイル結果

sanada.epub が生成され,ビュアーで閲覧します.

閲覧ソフトはフリーの
Free EPUB Reader 1.0 ( http://free-epub-reader.software.informer.com/1.0/ )を使うことにします.

■表紙部分

sanada04.png


■本体部分:横書き専用です.縦書きはサポートしていません.

sanada05.png


コンパイルオプションとして, -f epub3 を付加すれば epub3形式が生成されます.
同様に, -f mobi とすれば mobi形式が生成され,フリーの Kindle for PC で読むことができますが,
今回は,日本語が化けてした為,使えませんでした.代わりに,
フリーの Hamster free ebook converter ( http://antarespc.com/tool/hamster-free-ebook-converter.html )で
epub → mobi に変換し,Kindle for PC で読めました.


(EOF)
  1. 2016/04/16(土) 06:38:01|
  2. LaTeX Tools

[LaTeX] keyvaltable --- 再利用可能なコンテンツとプレゼンテーションを分離するテーブル

keyvaltable --- 再利用可能なコンテンツとプレゼンテーションを分離するテーブル

§1 はじめに

keyvaltableパッケージは,"コンテンツとプレゼンテーションを分離するテーブル" のために以下の手段を提供します.

(a) テーブルタイプ
  テーブルタイプは「テーブル名」によって識別され,さらにプロパティのリストをもっています.
  各列には,「列名前」や列の見出し,列のコンテンツの配置などがあります.

(b) テーブルの行
  テーブルの行は,key-valueのペアのリストで指定されます.
  key は「列名前」であり,対応する value は,その「値」です.

1.1 インストール

TeXLive(2015) には標準でインストールされていますので,インストール作業は必要ありません.
W32TeX では不足している以下のパッケージを CTAN より入手の上,適切にインストールしてください.

・bbding.zip
・engrec.zip
・enumitem-zref.zip
・esvect.zip
・interfaces.zip
・linegoal.zip
・ltxnew.zip
・makecell.zip
・moresize.zip
・tabu.zip
・wasysym.zip

1.2 マニュアル

コマンドラインから texdoc keyvaltable を実行してください.

§2 使い方

(1)プリアンブルに
   \usepackage {keyvaltable} を記述します.

(2)書式例

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
\documentclass{jsarticle}
\usepackage{keyvaltable}
\begin{document}
\NewKeyTable{テーブル名}{% ------------ 新しいテーブル型を定義
列名1:配置1 ;
列名2:配置2 ;
列名n:配置n ;
}
%
\begin{KeyValTable}{テーブル名} % ------ 属性と値を定義
\Raw{key11=value11, key12=value12,...}
\Raw{key21=value21, key22=value22,...}
\Raw{key31=value31, key32=value32,...}
\end{KeyValTable}
\end{document}
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

§3 サンプル

(1)標準的な例

keyval01.png


このコードは,このタイプに属する列と一緒に,新しいテーブル型,「価格表」 を定義しています.
その仕様はセミコロンで区切られている3つの列(品名,単価(円),個数)があります.
:(コロン) で分離後,列ごとに,列の配置を設定します.r(right) ,l(left) は,標準的な表形式のアラインメントです.

テーブル型を定義した後,例では,行ごとに KeyValTable環境 と \Row マクロを使用しています.
KeyValTableのパラメータ「価格表」は,テーブルのタイプを識別します.

【補足説明】

● \NewKeyValTable

テーブルタイプを定義し一般的な形式は,\NewKeyValTable{<tname>}{<colspecs>}

   <tname>はテーブルタイプの名前.
   <colspecs>は個々の列仕様のセミコロン区切りリスト

各列の指定の形式は

   <colname>: <property>=<value>, <property>=<value>, .....

この仕様記述では,<colname>は,列の名前を表し,<property>= <value>ペアは,列の特定のプロパティを設定します.
<property>は,次のいずれかになります.

・align --- これは, l, c, r, p, X を含みます.デフォルトでは "l" に設定されています.

・default --- \Rowは,セルのコンテンツを提供しない場合には,この列,すなわちセルのデフォルト値を指定します.
      デフォルトは空の文字列です.

・format --- セルの内容の書式マクロを指定します.

・head --- 列のヘッダー行の内容を指定します.デフォルト値は列の名前です.

・hidden ---- テーブルのカラムの表示,非表示をしなければならないかどうかを指定します.
      このプロパティの<value>は"true"(セルを表示する;デフォルト) または"false"(セルを表示しない).

(2)head や row をカラー指定する

keyval02.png


環境自体はヘッダー行といくつかの水平線を生成し,行の背景色を設定します.

【補足説明】

● KeyValTable環境

KeyValTable[<options>]{<tname>}環境は <tname>タイプのテーブルを作成します.
その前に \NewKeyValTable を使用して <tname> が作成されている必要があります.

<options> 設定は,<property>=<value> のペアのカンマ区切りのリストでなければなりません.
次のプロパティ名を使用することができます.

・rowbg --- コンテンツの行の背景色を指定します.
      <value>の形式は,<oddcolor>.. <evencolor>でなければなりません.
      デフォルトは white..black!10,すなわち,交互に白と灰色となります.

・headbg --- ヘッド行の背景色を指定します.
      <value> は xcolorパッケージ によって理解されている単一の色指定でなければなりません.
      デフォルトはblack!14


・\Row --- テーブル行は,\Row{<content>} マクロによって生成されます.
      <content> は <cname>= <text> ペアのカンマ区切りのリストでなければなりません.
      <cname> は,テーブル型 <tname> のために登録された列を識別します.
      <text> それぞれの列のセルの内容を指定します.

(3)行を追加する例(品名 "いちご" を追加)

keyval03.png


\AddKeyValRow で行を追加し,\ShowKeyValTable で表示できます.
行の追加環境には KeyValTableContent環境が使われます.

【補足説明】

● KeyValTableContent環境

行の追加を簡単にするため,KeyValTableContent{<tname>}環境を 使用します.
この環境では,\Rowマクロを使用することができます.
KeyValTable環境との唯一の違いは,KeyValTableContent環境テーブルが表示されません.
このため,\ShowKeyValTableマクロを使用することができます.

● \AddKeyValRow

追加のテーブル行は,\AddKeyValRow{<tname>}{<content>} マクロによって生成されます.
<tname>テーブルタイプを識別し,<content>は,行のセルのコンテンツを提供しています.
<contentの形式は,前述の \Rowマクロ の場合と同じです.

● \ShowKeyValTable

\AddKeyValRowで定義された行の表は,\ShowKeyValTable[<options>]{<tname>} マクロで表示することができます.
パラメータはKeyValTable環境の場合と同じ意味を有します.

(4)セル中で計算を行う例

keyval04.png


セルの書式設定マクロのメカニズムは,列に含まれている数式を自動的に計算を可能にします.
これは,計算を引き継ぐ xintパッケージ とカスタム形式のマクロ(ここでは\Math)を使用して,
インスタンスのために行うことができます.

§4 ファイル(フレーム)の分離と結合

前述の最初の例と,その次の例を取り出して説明します.
これらは,テーブル型定義部(クラスフレーム)と行制御部(インスタンスフレーム)
に分離することができます.下図に示すように

keyval05.png


(a) 1.tex + 11.tex
(b) 1.tex + 12.tex

とし,メインのファイル(main.tex)で次のように結合できます.

keyval06.png

(EOF)
  1. 2016/04/11(月) 06:59:51|
  2. LaTeX Tools

[LaTeX] bar --- 棒グラフを生成

bar --- 棒グラフを生成

§1はじめに

データを説明するための補助として,バーや円グラフが用いられます.
barパッケージは外部プログラムに頼ることなく,文書中に棒グラフを使用することができます.
本パッケージは,LaTeXの picture環境 を使用した"barenv" 環境を提供しています.
(bar.sty は元々は LaTeX209 用でしたが,LaTeX2e 用に修正されています.)

1.1 インストール

CTAN ( http://www.ctan.org/tex-archive/macros/latex209/contrib/barkom ) からダウンロードし,インストールしてください.

1.2 マニュアル

  同梱の barkom.pdf を参照してください.

§2 使い方

2.1 書式

プリアンブルに
  \usepackage {bar,epic,eepic} を記述します.
  (注) bar だけでは warning が発生するおそれがあるため,epic, eepic を補充しておきます.

2.2 環境とコマンド

(1)barenv 環境内部の構成

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
\begin{barenv}
%宣言部
   \set*** を記述する
 \bar{値}{Index No.}[コメント]
  ...
 \bar{値}{Index No.}[コメント]
\end{barenv}
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

  値   :棒の高さ
  Index No:8種類のパターン
  ※ 長さ単位は pt が既定値

barkom01.png


(2)コマンド

barkom02.png


(3)簡単な例(デフォルト設定を使用)

barkom03.png


§3 サンプル

(1)

barkom04.png


(注) bar.sty において,ドイツ語の月数を日本語の月数に変更しています.

(2)

barkom05.png


(注) bar.sty において,ドイツ語の曜日を日本語の曜日に変更しています.

(3)
barkom06.png


グラフは、水平線の背景を提供ができます.これは、各バーの値の読み取りを容易にします.(\setlinestyle)
点線(dotted)または実線(solid)の背景の間で選択することができます。デフォルトは点線です.
\setlinestyle{solid}/{dotted}

(EOF)

  1. 2016/04/09(土) 13:21:13|
  2. LaTeX Tools
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