天地有情

[LaTeX] calc --- 算術計算 ~Review~

calc --- 算術計算 ~Review~

§1 はじめに

パッケージやクラスの作成に calc や ifthen を利用すると,もっと簡単に計算処理や制御構造が
組み立てられます.ここでは calcパッケージを,もう一度見直してみました.以下に特徴的な事柄を列挙します.

● TeXでの計算は \advance や \mutiplay など低レベルな操作を行うが,このパッケージには LaTeX で計算式を
  infix(挿入辞形式・中置記法)で記述するための機能が定義されている.

● LaTeX標準の \setcounter, \addtocounter, \setlength, \addtolength, などが再インプリメントされ,
  単純な数値や長さだけでなく整数や長さの式も記述できるようになっている.

● 「整数式」には整数値,TeXの整数レジスタ,LaTeXのカウンタ,小カッコ,二項演算子(+, -, *, /)が記述できる.
  小カッコは通常の優先順位を変更するために使用することができる.

● 「長さ」を扱う場合,加減算の部分式は同じ種類のものでなければならない.例えば,
  "2cm + 4" とは指定できないが,"2cm + 4pt" のような式は正しく処理される.また,乗除は整数でしか行えない.
  "2cm * 4" は正しいが "2cm * 4pt" とは記述できない.
  さらに,一つの式の中では「長さ」の部分を最初に記述しなければならない.従って, "4 * 2cm" とは記述できない.

● 整数でしか乗除ができないという制限は「長さ」の計算では緩和されており,\real{...}, \ratio{...}{...}コマンド
  で実数で計算できるようになっている.

● 「長さ」の演算結果の単位は「pt」で表示される.


§2 いくつかのサンプル

(1)

calc01.png

上図(Ex.02)において,
TeXは、整数に対する算術演算を実行すると,結果として小数部はすべて破棄されます.
この切り捨ては,複合式の逐次計算における中間結果に適用されます.例えば,

\setcounter{x}{3 * \real{1.6} * \real{1.7}} ⇒ 6

(2)新しく導入された最大値(\maxof)と最小値(\minof)マクロ

calc02.png

上図(Ex.03)において,演算は次のように行われます.

X= 3 * max(9,12) + min(3,4) = 39

(3)\ratio の例

calc03.png

演算結果の単位は「pt」表示となります.
単独で \ratio は使えず,ある長さを前置しておきます.


(EOF)
スポンサーサイト
  1. 2016/03/24(木) 09:27:30|
  2. LaTeX Tools

[LaTeX] circ --- 回路図作成のためのツール

circ --- 回路図作成のためのツール

§1 はじめに

circ パッケージは,回路図とブロック回路図のための組版用ツールです.
抵抗器,コンデンサ,トランジスタなどの電気シンボルが定義され,これらを簡単に結線します.

1.1 インストール

CTAN ( http://www.ctan.org/pkg/circ ) から ダウンロードの上,インストールしてください.

1.2 マニュアル

  同梱の circ.pdf を参照してください.

§2 使い方

2.1 文書での指定方法

プリアンブルに
  \usepackage [basic,box,gate,ic,optics,physics,oldgate] {circ} を記述します.
  
 ※オプションはすべて指定した方が便利です.

本体は
  circuit 環境 \begin{circuit} ~ \end{circuit} を使います.

2.2 書式例

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
\docuentclass{jsarticle}
\usepackage[basic,box,gate,ic,optics,physics,oldgate]{circ}
%
\begin{document}
\begin{citcuit}0   % ← 0 を忘れずに!

==ここに回路図作成用コマンドを記述する==

\end{circuit}
\end{document}
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

 ※ パッケージ オプションの説明
   ・basic  : 抵抗,キャパシタ,スイッチ,ダイオード,トランジスタ など
   ・box   :ブラックボックス,オシロスコープ,発電機,アンプなど
   ・gate   : 複数の論理ゲート
   ・oldgate : 古いスタイルの論理ゲート
   ・ic    : 集積回路 (フリップフロップなど)
   ・optics  : レンズ,ミラーなど光学関連
   ・physics : いくつかの力学ものなど物理関連
   
   オプションの一部を使用するには,\usepackage コマンドで適切に選択します.
   
 ※ \begin{circuit}n
   n = 0 ~ 4 (magstep) フォントと図形の拡大率を指定します.通常は n=0 (10pt)です.

2.3 コンパイル

最適なコンパイル方法は次が良さそうです.
  (1) platex xxx.tex
  (2) dvips xxx.dvi
  (3) ps2pdf xxx.pdf

§3 主なコマンド

主要なコマンドと概説を末尾に掲載してあります."§4 サンプル" で使い方をご確認ください.
また,マニュアル circ.pdf に完全なリストがあります.

§4 サンプル

回路図作成の前に必要と思われることを列記しておきます.

(1)circ を使用する前に,ペンと紙でスケッチを描くことをお勧めします.

(2)線の長さは 1unit=2.5mm です.\- 4 とすれば, 2.5X4=10mm を表すことになります.

(3)すべてのcircマクロおよび必要なパラメータは "スペース" で区切られます.
   コマンド群は各行ごとに記述することをお勧めします.

(4)描画コマンドの構文は大略,次のとおりです.

   \symbolnamenumber inscription[specification_parameter]direction


(5)一般的に,シンボルの描画方向は direction で与えられ,l (left), r (right), u (up), d (down) です.


4.1 CR 回路

circ01.png



4.2 NAND 回路

circ02.png



4.3 トランジスタ回路

circ03.png



4.4 ブロック図

circ04.png



4.5 パルス回路

circ05.png



§5 付録:主要コマンド一覧

circ06.png

(EOF)

  1. 2016/03/08(火) 07:34:45|
  2. LaTeX Tools

[LaTeX] timing --- デジタル回路用のタイムチャート作成

timing --- デジタル回路用のタイムチャート作成

§1 はじめに

デジタル回路用のタイムチャートを作成するパッケージです.ややもすると,専門的なものですが
比較的,簡単に作成でき,マイコン学習にもなるでしょう.

1.1 インストール

CTAN ( http://www.ctan.org/pkg/timing ) からダウンロードの上,インストールしてください.

1.2 マニュアル

  同梱の timing.pdf を参照してください.


§2 使い方

2.1 書式

プリアンブルに
  \usepackage {timing} を記述します.

2.2 環境とコマンド

timing環境が基本です.

● \begin{timing}{信号名ラベル幅} ~ \end{timing}

● この環境の中では次のコマンドが使えます.
   ・\tin{行番号}{信号ラベル名}
   ・\tnote{行番号(y)}{x-位置}{テキスト}
   ・\til{行番号}{信号シンボル}
   ・\sline{行起点}{x-位置}{行終点}

ここで行番号とは,信号名称を上から順に1,2,3,...記述しますが,その行番号です.
信号名称は後述のサンプルで使われています.

行番号(Y軸)       信号名称
↓           ↓
0----------------------
 0.5------------------ ラベル T1,T2,T3,T4位置
1---------------------- CLK
 
2---------------------- A16-19
 
3---------------------- AD0-15
 
4---------------------- ALE
 
5---------------------- READY
 

図の個々の要素は,座標系の上に配置されています.
時間軸の単位は,文字(信号シンボル:H,L など)の長さに対応し,Y軸の単位は、波形間の距離に相当します.

§3 サンプル

timing01.png


timing02.png


(EOF)

  1. 2016/03/07(月) 07:21:02|
  2. LaTeX Tools

[LaTeX] pb-diagram --- 複雑な可換図式(commutative diagram)を生成

pb-diagram --- 複雑な可換図式(commutative diagram)を生成

§1 はじめに

diagram環境は概念的なグリッド上にノードを配置し,それらに矢印を取り付けることにより,
複雑な可換図式を作成することができます.

1.1 インストール

CTAN ( http://www.ctan.org/pkg/pb-diagram )からダウンロードの上,インストールしてください.


1.2 マニュアル

   同梱の pb-manual.pdf を参照してください.

§2 使い方

2.1 書式

プリアンブルに
  \usepackage{pb-diagram,lamsarrow,pb-lams}
  を記述します.

2.2 diagram環境

diagram環境は 数式モード のみで使用されます.使用法を次に示します.

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
\[
\begin{diagram}
  node arrow arrow ... node arrow arrow ... .... \\
  node arrow arrow ... node arrow arrow ... .... \\
  ...
  node arrow arrow ... node arrow arrow ... ....
\end{diagram}
\]
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■


2.3 主なコマンド

● \node[列間隔]{矢印方向,ラベルなどの指定}
   列間隔のデフォルトは1
   次行へは \\[行間隔] コマンドで移行する.デフォルトは1

● \arrow --- 使用法は所望のラベル数によって異なります.

 (1) \arrow[size]{direction,options}
 (2) \arrow[size]{direction,onelabel,options}{label}
 (3) \arrow[size]{direction,twolabel,options}{label1}{label2}

例えば、
\arrow[2]{e}は2列にまたがる.
\arrow[2]{s}は2行にまたがる.

矢印の方向は,次のコンパス(compass )方向から選択します.

   n,e,s,w,ne,nw,se,sw,nne,nnw,sse,ssw,ene,ese,wnw,wsw(16方向)

なお,pb-lams styleがロードされている場合,以下のリストから選択することもできます.

   nee,see,nww,sww,
   neee,nnne,nnnw,nwww,swww,sssw,ssse,seee,
   nnnee,nnnww,sssww,sssee,nneee,nnwww,sswww,sseee

● onelabel/twolabel (ラベル)について

onelabel指定子は次から選択できます.

  t : top
  b : bottom
  l : left (垂直の矢印でのみ使用する)
  r : right (同上)

twolabel指定子は次から選択できます.

  tb : top and bottom
  lr : left and right (垂直の矢印でのみ使用する)

● options 主なオプションについて

options には,矢軸のスタイル,矢頭と矢尻,およびラベルの位置を指定します.

 (1) 線種シンボル
      ..  ドットまたはダッシュの矢軸
      !  目に見えない矢軸

 (2) 矢シンボル

      -  矢じりなし
      <> 両端に矢じり

 (3) デフォルト

シンプルなラインシャフト,単一の単純な矢印,特別なテールシンボル.ラベルは,矢軸の中間点に配置します.


 (4) ラベルの位置決めオプションは次のとおりです。

      1  最後尾から1/4の位置
      2  最後尾から2/4の位置(デフォルト)
      3  最後尾から3/4の位置


§3 簡単なサンプル

pb-diagram01.png


(EOF)

  1. 2016/03/06(日) 06:41:27|
  2. LaTeX Tools

[LaTeX] coordsys --- picture環境での座標システム

coordsys --- picture環境での座標システム

§1 はじめに

coordsys パッケージは,一次元および二次元の座標軸を取り扱い, LaTeX2e の picture環境 で動作します.
二次元の関数データ(x,yの対)は数式ソフト(ここでは gnuplot を利用)などから簡単に得ることができます.
また,対数のグリッド座標が提供されており,パッケージを拡張ができます.

今回は 二次元座標軸(XーY 直交形)のシステムに的を絞り説明します.

1.1 インストール

CTAN ( http://www.ctan.org/pkg/coordsys ) からダウンロードの上,インストールしてください.

1.2 マニュアル

同梱の coordsys.pdf を参照ください.

§2 使い方

2.1 書式

プリアンブルに
  \usepackage {coordsys,logsys,epic,eepic} を記述します.
  一般的なフォーマットを次に示します.

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
\documentclass{jsarticle}
\usepackage{coordsys,logsys,epic,eepic}
\begin{document}
\setlength{\unitlength}{■■pt} % 図形の拡大・縮小
\begin{picture}(x,y)(dx,dy)
\coordsys[1][1](x0,y0)(x1,y1) % "2.2 主なコマンド" を参照
\begin{drawjoin}
\let\put=\jput
\coordgrid[1](x0,y0)(x1,y1)
\putfile{■■■.put}{\picsquare} % .put は図形データファイル
\end{drawjoin}
\end{picture}
\end{document}
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

2.2 主なコマンド

  \coordsys[<h-spacing>][<v-spacing>](<ll>)(<ur>)

  \coordgrid[<h-spacing>][<v-spacing>](<ll>)(<ur>)

● <ll>は左下隅で、<ur>が右上隅である座標系

● <h-spacing> は横軸の目盛りの間隔を指定(default is 10 units)

● <v-spacing> は縦軸の目盛りの間隔を指定(default is 10 units)

§3 簡単な例 --- sinカーブを描く

3.1 事前準備
(1)次の手順で sin.put ファイルを用意します.
   [1] gnuplot を起動します.
   [2] 次の操作を行い,sin.put データファイルを得ます.
     (a) gnuplot> set table "sin.put"
     (b) gnuplot> plot [-pi:pi] sin(x)
   [3] sin.put データファイル をエディタで修正します.(下図参照)

coord01.png


   [3] 修正の要点
     (a) 空白行があれば取り除く.特に先頭行・最後尾行に留意する(空白行があればエラーとなる)
     (b) #行があれば,その行は削除するか,#を%に置換する.(#行があればエラーとなる)
     (c) 指数形式があれば実数形式に変更する.(指数形式があればエラーとなる)
     (d) 最右端に表示される "i" (または "o" , "u")はすべて空白(削除)する.

(2)ソースファイルの作成(sin.tex)とコンパイル

coord02.png


【簡単な説明】
・ 3~10行目:picture 環境の中に coordsys 関係のプログラムを記述する.

・ 4行目:\coordsys は実際の図形を描くエリアを指定する.

・ 5~9行目:drawjoin 環境の中に \putfile で sin.put を取り込む.
       必要に応じてグリッド線( \coordgrid )が利用できる.

【コンパイル】
次のいずれかでコンパイルできる.

・ platex sin.tex && dvipdfmx sin.dvi
   または,
・ ptex2pdf -l sin.tex

§4 サンプル

4.1 パラメトリック図形(その1

(1)cyclon.put の作成
  操作:
  ---------------------------------------------
  gnuplot> set table "cyclon.put"
  gnuplot> set parametric
  gnuplot> set samples 300
  gnuplot> plot [0:2*pi] cos(3*t),sin(5*t)
  ---------------------------------------------

(2)ソースファイルの作成(cyclon.tex)と実行結果

coord03.png


4.2 パラメトリック図形(その2)

(1)paramet.put の作成
  操作:
  ---------------------------------------------
  gnuplot> set table "paramet.put"
  gnuplot> set parametric
  gnuplot> set samples 300
  gnuplot> plot [0:2*pi] sin(7*t)cos(t),sin(5*t)*sin(t)
  ---------------------------------------------

(2)ソースファイルの作成(paramet.tex)と実行結果

coord04.png


4.3 極座標図形(その1)

(1)polor.put の作成
  操作:
  ---------------------------------------------
  gnuplot> set table "polar.put"
  gnuplot> set polar
  gnuplot> set samples 300
  gnuplot> plot t,t**1.1,t**1.2,t**1.3
  ---------------------------------------------

(2)ソースファイルの作成(polar.tex)と実行結果

coord05.png



4.4 極座標図形(その2)

(1)polor2.put の作成
  操作:
  ---------------------------------------------
  gnuplot> set table "polar2.put"
  gnuplot> set polar
  gnuplot> set samples 300
  gnuplot> set xrange [-3:3]
  gnuplot> set yrange [-3:3]
  gnuplot> set trange [-2*pi:2*pi]
  gnuplot> plot t*sin(t)
  ---------------------------------------------

(2)ソースファイルの作成(polar2.tex)と実行結果

coord06.png


(EOF)
  1. 2016/03/05(土) 08:48:44|
  2. LaTeX Tools

[LaTeX] signchart --- 数直線グラフ上にサインを置く

signchart --- 数直線グラフ上にサインを置く

§1 はじめに

signchartパッケージは数直線グラフ上に value または sign を配置するチャートを作成するための
\signchart コマンドを提供します.

1.1 インストール

TeXLive/W32TeX などには標準でインストールされています.

1.2 マニュアル

コマンドラインから texdoc signchart を実行してください.


§2 使い方

● プリアンブルに
   \usepackage {signchart} を記述します

● コマンド形式
  \signchart[<options>]{<values>}{<signs>}
  
  作成されるチャートは等間隔の目盛りの数直線で,各目盛り上に配置された<values>と各値の間に<signs>が配置されます.
  <values>引数には、カンマで目盛りの上に配置される値を入力します.
  
  <signs>引数には、<values>との間に配置される sign を入力します.なお,sign の数は、values の数よりも多くても
  1つ以上です.
  
  <options>は,width(数直線の長さ),height(数直線とsignとの間の距離),arrows(矢印ヘッド形状)を指定できます.
  width=<number>    ---<number>(単位はcm;数値のみ記述する)
  height= <number>   ---<number>(単位はcm;数値のみ記述する)
  arrows=<arrow style> ---<arrow style>(<-, ->, <-> を指定する;デフォルトは <->)


§3 サンプル

signchart01.png


結果:

signchart02.png


(EOF)

  1. 2016/03/04(金) 05:57:39|
  2. LaTeX Tools

[LaTeX] trig --- 三角関数を演算する

§1 はじめに

trig.sty は三角関数(sin, cos, tan)を計算します.本パッケージは graphicsパッケージにbundle
されていますが,usepackage{trig} として単独でも利用できます.手軽に sin, cos, tan の計算ができます.
より精度の高いものとしては,fp.sty や eclarith.sty などがあります.

§2 使い方

演算を実行する CalculateXXX{<deg>} と 演算結果を出力する UseXXX{<deg>}を対で使います.
XXX は Sin, Cos, Tan です.

<deg> は 10進実数表記の角度で「度数法」です.(弧度法:ラディアンではありません)

§3コマンド

3つの定義されているコマンドは以下の通りです.

(1)正弦: \CalculateSin{x} および \UseSin{x}

(2)余弦: \CalculateCos{x} および \UseCos{x}

(3)正接: \CalculateTan{x} および \UseTan{x}

§4ユーザ定義マクロ

次のようなマクロを定義し,使い易くしておきます.LaTeX文書のプリアンブルに記述しておきます.

(1)\newcommand\DegSin[1]{\CalculateSin{#1}\UseSin{#1}}

(2)\newcommand\DegCos[1]{\CalculateCos{#1\}UseCos{#1}}

(3)\newcommand\DegTan[1]{\CalculateTan{#1}\UseTan{#1}}


§5サンプル

■ ソースファイル

trig01.png

■ 結果:

trig02.png


(EOF)
  1. 2016/03/03(木) 08:38:18|
  2. LaTeX Tools

[LaTeX] plain2 --- べた書き入力による図表の作成

plain2 --- べた書き入力による図表の作成

§1 はじめに

文書清書システムとして plain2 は「べた書き」された文書を解析して,自動的に LaTeX のコマンドを
埋め込んだ文書に変換して出力するコマンドです.(p)LaTeX に準拠した機能をもちますが,特に便利と
思われる図や表の作成について説明します.

1.1 インストール

w32tex では C:w32texshareplain2 に標準でインストールされています.(plain2-2.54-w32.tar.xz)
また,C:w32texshareplain2doc にある README.Win32 をお読みください.
日本語コードは Shift_JIS に設定してあることに注意してください.

 ※ w32tex 以外では Vector などを検索すれば,ソースファイルとマニュアルが得られます.

1.2 マニュアル

詳細については C:w32texshareplain2doc にある ユーザガイド plain2.ps をお読み下さい.


§2 使い方

2.1 ソースファイル作成の要点

(1)ファイルの拡張子は慣例で .pln とします.
(2)線画(picture環境),表(tabular環境),画像(figure環境)も扱えます.
(3)特に,本ツールは線画の作成に有効です.線画は全角の「記号・JIS罫線」を用いて作画します.

2.2 コンパイル方法

コンパイルは plain2.exe を使います.ソースファイル名を FILE.pln とすると,


(1) plain2 [option] FILE.pln ------ この操作により、FILE.tex が生成される.

  [option]:
     -tex  --- LaTeX形式に変換する.

     -f   --- カスタマイズされたクラスファイルを読み込む.

   (今回は,標準がNTTのjtexのた,(p)LaTeX形式 (jsbook) にカスタマイズします.)

(2) 一般的には(1)を踏まえて,次のようにする.

     plain2 -tex -f jsbook.p2 FILE.pln > FILE.tex

     option は環境変数 PLAIN2_INIT にも登録できる.

(3) 毎回,上記のコマンド入力は面倒なので バッチファイル を作成して利用する.

(4) バッチファイル plain2exec.cmd

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
@echo off
set PLAIN2_INIT= -tex -f jsbook.p2  (※ jsbook.p2 の作成は §3を参照してください.)
if (%1)==() goto HELP
plain2 %1.pln > %1.tex
platex %1.tex && dvipdfmx -q %1.dvi
goto QUIT
:HELP
echo usage: 第一引数にファイル名(拡張子なし)を指定する.
:QUIT
del *.aux *.log *.dvi
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

2.3 plain2exec.cmd の使い方

コマンドラインで plain2exec FILE とすると FILE.tex と FILE.pdf が得られます.


§3 jsbook.p2 を用意する

plain2をインストールすると,C:w32texshareplain2 に jbook.p2 があります.これをコピーして,
jsbook.p2 を作成します.

(1) 7行目から10行目を削除して,以下の朱記部分を書き込みます.

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
# jsbookスタイルを使う
#
#
#
DOC_BEGIN "
\documentclass[a4paper,10pt]{jsbook}n
\usepackage[margin=1in,truedimen]{geometry}n
\usepackage{amsmath,amssymb}n
\usepackage[dvipdfmx]{graphicx}n

\setcounter{secnumdepth}{6}n
\setcounter{tocdepth}{6}n
\topsep=0.1cmn
\parsep=0.1cmn
\itemsep=0.0cmn
\begin{document}n",
SECTION_1 "n\chapter{@1}n",
SECTION_2 "n\section{@1}n",
SECTION_3 "n\subsection{@1}n",
SECTION_4 "n\subsubsection{@1}n",
SECTION_5 "n\paragraph{@1}~\\n",
SETSEC_2 "n\setcounter{section}{#1}n",
SETSEC_3 "n\setcounter{subsection}{#1}n",
SETSEC_4 "n\setcounter{subsubsection}{#1}n",
SETSEC_5 "n\setcounter{paragraph}{#1}n",
TITLE "\title{n&2}n\author{n&6\\n&3}n\date{n&5}n\maketitlen",
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

(2) documentclass のオプションは適宜,追加,修正する.
(3) usepackage は適宜,追加する.

§4 作業用ディレクトリ [example] 作成し,ファイルなどを配置する

C:w32texshareplain2 下に
  [example] ディレクトリを作成し,この中に,
  jsboo.p2, plain2exec.cmd および,cmd.exe のショートカット ,これから作成する *.pln を配置します.

plain2-tree.png


§5 サンプル

(1)線画の作成

   [[P ~ ]]P の間に線画を描きます.

ファイル名: ex01.pln
文字コード: Shift_JIS

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

plainXX.png


(罫線がズレています.ご了承ください)
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

操作: plain2exec ex01

結果: ex01.tex が作成され,続いて下図に示す ex01.pdf が生成されます.

plain2-01.png





(2)表の作成

   [[T ~ ]]T の間に表を描きます.

ファイル名: ex02.pln
文字コード: Shift_JIS
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

plainYY.png


(罫線がズレています.ご了承ください)
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

操作: plain2exec ex02 

結果: ex02.tex が作成され,続いて下図に示す ex02.pdf が生成されます.

plain2-02.png





(3)画像を貼りつけ

   [[R ~ ]]R の間に画像を挿入します.

ファイル名: ex03.pln
文字コード: Shift_JIS

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

[[R
begin{figure}[h]
centering
includegraphics[width=5cm,clip]{tiger.pdf}
caption{虎の絵}
end{figure}
]]R

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

操作: plain2exec ex03

結果: ex03.tex が作成され,続いて下図に示す ex03.pdf が生成されます.

plain2-03.png




(EOF)
  1. 2016/03/02(水) 09:46:58|
  2. LaTeX Tools

[LaTeX] yhmath --- 数式用 括弧,アクセント記号,根号 などのフォント

yhmath --- 数式用 括弧,アクセント記号,根号 などのフォント

§1 はじめに

yhmathパッケージには,大きな区切り文字、オリジナルのTEXの中間のもの,はるかに大きいシンボルのセットを提供します.
また,非常に広いアクセント記号も提供します.

1.1 インストール

TeXLive/W32TeX などには標準でインストールされていますので,インストール作業は必要ありません.
すぐに利用できる状態にあると思われます.

1.2 マニュアル

コマンドラインから texdoc yhmath を実行してください.
見当たらない場合には下記からダウンロードします.

CTAN( http://www.ctan.org/pkg/yhmath )から yhmath.pdf のみを取り出し,
doc/latex ディレクトリ(C:\w32tex\share\texmf-dist\doc\latex)に配置してください.

§2 使い方

2.1 書式

プリアンブルに
  \usepackage {yhmath}
  を記述します.

2.2 定義されている環境とコマンド

yhmath は次の環境とコマンドがあります.

● amatrix 環境

● コマンド
  ・\widetilde
  ・\widehat
  ・\widetriangle
  ・\wideparen
  ・\widering

さらに,新しい「平方根」シンボルも提供します.

§3 サンプル

(1)amatrix 環境

yhmath01.png

(2)\widehat & \widetilde

yhmath02.png

(3)\widetriangle & \wideparen

yhmath03.png

(4)\widering

yhmath04.png

(5)平方根

   (i) yhmath を使った例

yhmath05.png

   (ii) amsmath を使った例

yhmath06.png

(6)pmatrix

   (i) yhmath を使った例

yhmath07.png

   (ii) amsmath を使った例

yhmath08.png

(EOF)
  1. 2016/03/01(火) 08:35:08|
  2. LaTeX Tools