天地有情

[LaTeX] pgf-soroban / randomwalk --- 面白いパッケージ

§1 はじめに

面白い(?)パッケージを2つを紹介します.活用方法はユーザ次第です.
一つ目は pgf-soroban.sty そう,あの[算盤]です.もう一つは randomwalk.sty でパラメータを設定
することにより迷路?のような(線画)を描きます.


§2 soroban.sty

preambleに \usepackage {pgf-soroban} を挿入します.
sorobanパッケージによって必要とされる,対応するグラフィックスパッケージなどをロードする必要はありません.
さっそく,例を示します.

(1)数値 3.14159 の例を示す.

soroban01.png


(2)コマンドの説明:

● \begin {tikzpicture} ~ \end {tikzpicture} : TikZ のpicture 環境 を生成する.

● \ladj
  そろばんサイズを変更する.\ladj(0.3) はnormal size を 30% に縮小

● \tige
  ロッド(rod) <桁:(縦棒)> を描くためには,コマンドの \tige を使用します.

    syntax: \tige [<st>] {<nu>} {<val>} {<un>}

  {<nu>}:   <nu> 引数番号を左から右へのロッド.
  {<val>}: <val> 0から9までのロッド上に表示される番号.
  {<un>}:  <un> 引数は中央のバー(はり)上にドット(定位点)があることを伝える.(1か0)
通常は4桁毎に表示する.(西洋式に3桁の場合もある)
  [<st>]:  <ST> オプションで、描画が開始される位置を伝える.(デフォルト値は1)

● \cadre
  フレーム(frame)を生成.例では 8桁分のフレームを生成

(3)参考
  そろばんの各部名称です.
  
soroban02.png


(4)マニュアル: コマンドラインから texdoc pgf-soroban を実行してください.
 
           ~~~~◇◇~~~~◇◇~~~~◇◇~~~~◇◇~~~~
 
§3 randomwalk.sty

preambleに \usepackage {randomwalk} を挿入します.

(1)randomwalk コマンド Example

 • \RandomWalk {number = 100, length = {4pt, 10pt}}
 • \RandomWalk {number = 100, angles = {0,60,120,180,240,300}, degree}
 • \RandomWalk {number = 100, length = 2em,
         angles = {0,10,20,-10,-20}, degree, angles-relative}

  • number:ステップ数(デフォルトは10)
  • length:各ステップの長さ:いずれか一つの寸法(例えば、1em)
       またはカンマ区切りリスト(例えば、{2pt、5pt})デフォルトの10pt.
       各ステップの長さは、可能な寸法のセット内のランダムな要素である.
  • angles:各ステップの極角:角のカンマ区切りのリスト,および
       各ステップはリストの中のランダムな角度をとる.
       これが指定されていない場合は、角度が一様に円に沿って分布している。
  • degree or degrees::角度は度で与えられていることを指定する.

(2)サンプル

walk01.png


(3)マニュアル: コマンドラインから texdoc randomwalk を実行してください.

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  1. 2014/11/28(金) 12:53:37|
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[LaTeX] spreadtab -- スプレッドシート機能をもつtabular環境

spreadtab -- スプレッドシート機能をもつtabular環境

§1 概 要

このパッケージでは LaTeX tabular環境 のためにスプレッドシート機能が提供されます.
表のセルは行と列のインデックスをもっており,他のセルの値を生成するための式を使用することができます.
全tabular環境と互換性があり,'&'と'\\'が使われます.
なお,パッケージはセルの値に対する演算を行う FPパッケージ と XSTRINGパッケージ を必要とします.

複雑なスプレッドシート機能が要求される場合には Excel2LaTex のようなツールの利用を考慮したほうが
良さそうです.

1.1 インストール

TeXLive/W32TeX などには標準でインストールされていますので,インストール作業は必要ありません.
すぐに利用できる状態にあると思われます.

1.2 マニュアル

コマンドラインから texdoc spreadtab を実行してください.

§2 代表的な書式例

spread09.png


  ★ クラスファイルは ltjsarticle を使っていますが,scrartcl や article などでも構いません.
  ★ 文字コードは UTF-8 とします.

2.1 コンパイルの仕方

  luajitlatex foo.tex
  または
  lualatex foo.tex

2.2 コンパイルの結果

  正しくコンパイルできたら foo.pdf が生成されます

§3 簡単なサンプルと説明

この例では,各行および各列の和を計算し,総合計を計算する例です.

spread01.png


【説 明】

(1)セルの座標

    通常のスプレッドシートと同様に
      [列]は A~Z の26文字のみで,Aが左側の最初の列です.大文字/小文字 どちらでも使えます.
      [行]は 1, 2, 3, ... n の整数とします.行番号 1 が一番上の行です.

spread02.png



(2)セルの参照

    セルの参照には[絶対参照]と[相対参照]の2通りが用意されています.
      [絶対参照] [列][行]のペアの内容で指定された識別子です.例: A1, B1, ...など
      [相対参照] [x,y] 形式で表します.

spread03.png


現在のセル位置(D6)にあり,この位置から
      ❶(B2)は [-2,-4]
      ❷(C9)は [-1,3]
      ❸(F8)は [2,2]
      ❹(E3)は [1,-3]
のように相対指定します.

(3)構文

   \begin {spreadtab} {{<name>} {<parameters>}}
      数式や数値をもつテーブル
   \end {spreadtab}

<name> : LaTeX で利用可能な任意のテーブル環境の名前(tabular, tabularx, など)
<parameters> : カラムパラメータ(l, c, r)

テーブルは横列または縦列に配列されたセルの集合とみなすことができるセルの長方形のアレイです.
デフォルトでは spreadtab は列の区分に '&' ラインの最後に '\\'が使われます.

(4)演算子と数値

    セル同士の演算子: 加減乗除( +, -, *, / )が行えます.
    数値: 整数, 実数が使えます.


§4 単純な例題

(1)下図のような spreadtab を作成し,部分に計算式を立てて実行することにします.

spread04.png


補足説明:

■ テキストセルについて
セル内にテキストだけを置きたい場合は,セルが計算されるべきではないことを spreadtab 伝える必要があります.
文字を配置するセル内に「@」を文字列の先頭に付加します.例えば,@品名, @数量 などのようにします.
(@は\catcode で処理されています)このセルは不活性セルとなり,spreadtab によって無視されます.
セルが空白で満たれた空であれば,spreadtab はテキストセルとなります.

(2)LaTeX ファイル の作成

spread05.png


【説 明】

● 最上段行 および 最左端列 の各項目はテキストセルです.@を付加します.

● B,C列は絶対参照(例:b2*c2など)で演算していますが,E列は相対参照(1.08*[-1,0])で演算しています.

(3)結果

spread06.png


§5 混合セルについて

実際には,各セルは2つのフィールドで構成され,次の形式となります.
すなわち,数値フィールドとテキストフィールド(FPによって無視され,計算に考慮されません)の構成です

<text field> := {numeric field} < end of text field >

例: テキスト :={100}冊
数値フィールドが計算されると,' := {数値フィールド} ' は数値に置き換えられます.
なお,セルが'@'文字が含まれている場合は,全体のセルがテキストフィールドです.

(1)例題

spread07.png


(2)結果

spread08.png



  1. 2014/11/25(火) 10:17:08|
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[pTeX-ng] pTeX-ng 備忘録 -- 新しい TeX 処理系

pTeX-ng 備忘録 -- 新しい TeX 処理系

§1 概 要

  -- Clerk Maさんが取り組んでおられる 日本語組版システム [pTeX-ng]です.
    -ng は next genaration (次世代) を意味しているようです.鋭意開発中であり,今後が期待されます.

  -- pTeX-ngはその出力バックエンドとしてlibdpx, dvipdfmx のライブラリバージョンを使用しているため,
    pTeX-ng が直接PDFファイルを生成します.

  -- pTeX-ngは、DVIをサポートしていません.

  -- pTeX-ngは、eps をサポートしていません.
  
  -- Platform:
    pTeX-ng は,Windows や Mac OS X, Linux, Android 上で動作します.

以下は Windows7 での記述となっています.

1.1 インストール

TeXLive/W32TeX などには標準でインストールされていますので,インストール作業は必要ありません.
すぐに利用できる状態にあると思われます.


1.2 マニュアル

特にマニュアルというものがありませんが,次をご覧下さい.

  -- C:\w32tex\share\texmf-dist\doc\ptex-ng\base : ここに pTeX-ng ファイルのサンプルがあります.

  -- https://github.com/clerkma/ptex-ng/wiki : 作者のホームページです.

  -- QAフォーラム ptex-ng を使ってみました :

  -- TeX Wiki pTeX-ng http://oku.edu.mie-u.ac.jp/~okumura/texwiki/?pTeX-ng

§2 典型的なフォーマット と コンパイル方法

● 和文クラスファイルは ujarticle/ujreport/ujbook, および jsarticle/jsbook が利用できます.
  なお,jsarticle/jsbook を利用する場合にはクラスオプション [uplatex] の指定が必須です.
● 欧文クラスファイルは article/report/book, および scrartcle/scrrept/scrbook などが使えます.
● pTeX-ng における用紙サイズは a4paper, 文字サイズは 10/11/12 pt で 10pt がデファオルトです.

2.1 pLaTeX の場合

(1) クラスオプション : a4paper,10pt デフォルトの場合

ng11.png


【説明】
 4行目:クラスファイル ujarticle を利用した場合で,オプション [a4paper,10pt] はデフォルトのため省略可能.
 6行目:クラスファイル jsarticle を利用した場合で,オプション [uplatex] は必須である.
 8,9行目:PDFサイズの指定である.デフォルトの a4paper の場合のみ省略可能.
       なお,\pdfpagewidth,\pdfpageheight は pTeX-ng のプリミティブである.
 
 追記:jsclasses を利用するときは,クラスファイルは C:\w32tex\share\texmf-dist\tex\uplatex\jsclasses-utf8
    のものを使います.

(2)コンパイル方法

   (a) ptex-ng +platex-ng foo.tex    (訂正:2014/12/19)
     あるいは
   (b) platex-ng foo.tex
     このコマンドはプログラム名を uplatex にして (a)を実行する wrapper です.


2.2 plain TeX の場合

(1) デフォルトの場合(a4paper, 10pt)

ng22.png


【説明】
 4,5行目:PDFサイズの指定である.デフォルトの a4paper の場合のみ省略可能.
       なお,\pdfpagewidth,\pdfpageheight は pTeX-ng のプリミティブである.

(2)コンパイル方法

   (a) ptex-ng +ptex-plain foo.tex    (訂正:2014/12/19)

2.3 ヘルプメッセージ  ('15/02/05 Added)

コマンドラインで platex-ng --help を実行します.

help.png

§3 簡単なサンプル

3.1 ソースファイル

file name: foo.tex

ng33.png


3.2 コンパイル

    platex-ng foo.tex あるいは ptex-ng +platex-ng foo    (訂正:2014/12/19)


3.3 結 果

ng04.png


§4 気付いた事柄

自身の勘違いがあると思いますが一応,メモしておきます.

4.1 クラスファイルについて

   js*系のクラスファイルは a4paper, 10pt において正しいサイズのPDFを出力します.
   10pt以外,例えば 11ptや12pt などを指定した場合には不当なサイズのPDFを出力します.
   どうやら,pTeX-ng とは相性が良くないようです.
クラスオプション[nomag]を指定すること.
   uj*系のクラスファイルなら問題ありません.

4.2 数式について

数式用フォント,例えば txfonts, newtxmath などを使うと数式が崩れてしまいます.
仮想フォントがまだ使えない状態だと思います.

   数式用フォントとして,newtxmath が利用できます.(2014-12-06: 訂正)
    QA:一般フォーラム参照.

4.3 画像の貼り付けについて

   \includgraphics[width=3cm]{tiger.pdf}として実行したところ extractbb が自動起動
   しません.また,--shell-escape を付けて実行してもダメでした.
   結局,.xbb ファイルをカレントディレクトリに置くか,Bounding Box(bb=) を指定して
   実行できました.


  1. 2014/11/21(金) 17:17:02|
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[LaTeX] gincltex --- 外部のグラフィックファイルを取り込む

gincltex --- 外部のグラフィックファイルを取り込む

§1 概 要

gincltex パッケージは標準の LaTeXパッケージ graphicx 上に構築されています.
外部のLaTeXソースファイルはグラフィックファイルを含めることができ,次の形式で利用できます.

   \includegraphics[<options>]{<file>.tex}

LaTeXファイル(.tex)では,picture環境, pspicture, pgfpicture または tikzpicture も利用できます.

graphicxはマニュアルに記載され \includegraphics のすべてのオプションがサポートされます.

1.1 インストール

TeXLive/W32TeX などには標準でインストールされていますので,インストール作業は必要ありません.
すぐに利用できる状態にあると思われます.

1.2 マニュアル

コマンドラインから texdoc gincltex を実行してください.

§2 Example

2.1 tikzpicture環境ファイルを取り込む

tkz-sub.tex に tikzpicture環境ファイル を作成し,これを tkz-main.tex に取り込みます.

■ tkz-main.tex

gincl01.png


\includegraphicsコマンドには標準オプション width, scale, angle などが付加できます.
また,figure環境で囲むこともできます.

■ tkz-sub.tex

gincl02.png


■ コンパイル

今回はクラスファイルに ltjsarticle を使いましたが, article, scrartcl, jsarticle などでも構いません.

  luajitlatex tkz-main.tex
  あるいは
  lualatex tkz-main.tex

■ 結果

gincl03.png


2.2 picture環境ファイルを取り込む

pict-sub.tex に picture環境ファイル を作成し,これを pict-main.tex に取り込みます.

■ pict-main.tex

gincl05.png


\includegraphicsコマンドには scale=2 を付加しています.
また,figure環境で囲み,キャプションを付けています.

■ pict-sub.tex

gincl06.png


■ コンパイル

  luajitlatex pict-main.tex
  あるいは
  lualatex pict-main.tex

■ 結果

gincl04.png



2.3 standalone クラスを使う

上記の pict-sub.tex を使い,これを st-main.tex に取り込みます.

■ st-main.tex

gincl07.png


\includegraphicsコマンドには scale=2 を付加しています.

■ pict-sub.tex

gincl08.png


■ コンパイル

  luajitlatex st-main.tex
  あるいは
  lualatex st-main.tex

■ 結果

gincl09.png








  1. 2014/11/16(日) 14:28:52|
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[LaTeX] flow.exe --- LaTeXの picture環境 のフローチャートを生成する

flow.exe --- LaTeXの picture環境 のフローチャートを生成する

§1 概 要

   注意: 説明するのは flow.exe です.スタイルファイル flow.sty ではありません.

flow.exe はフローチャートの記述を解析し,この文書で説明している LaTeXのpicture環境 に変換します.

1.1 インストール

 http://www.ctan.org/pkg/flow からダウンロードし,次の手順で flow.exe を生成します.

 (1)ダウンロードした flow.zip を解凍する.
 (2)含まれている flow.c をコンパイルし, flow.exe を得る.
    例えば, cc -o flow.exe flow.c

1.2 マニュアル

 上記の flow.zip を解凍し flowdoc.pdf をお読みください.


§2 全体の作業手順

flow01.png


2.1 [.flo] ソースプログラム作成

flow02.png


2.2 [.flo] コンパイルの実行

flow03.png


● ソースプログラム xxx.flo をコンパイルすると xxx.pic が生成されます.
● xxx.pic の内容は LaTeXの picture環境 となっています.
● \begin{picture}(x,y)(dx,dy) において,(x,y)部分はエディタで適宜修正します.
  (参考: .pic ファイルは次のようなものです.)

flow06.png


2.3 LaTeX文書への取り込み

flow04.png


● LaTeX文書自体のコンパイルは
   (a) j(s)クラスを利用した場合は dvipdfmx で PDF が生成します.
   (b) lualatex-ja の場合は 直接, PDf が生成されます.

2.4 プレビュー

Adobe Reader や SumatraPDF などでプレビューします.

§3 [.flo] フローチャートの構文とコマンド

3.1 [.flo] ソースプログラムの書式

flow05.png


● spec 仕様詳細はインデントによって識別されます. [TAB]キーでインデントします.
● キーワードは大文字と小文字が区別されます.
● フローチャートの方向は right, left, up, down いずれかです.初期方向は down となります.
● 各行は詰めて記述します.空行を置いてはなりません.
● 最終行は改行し,カーソルを次段に置きます.

3.2 [.flo] 主要コマンド概要

flow07.png


§4 例 題

flow08.png


図の左側にプログラム t1.flo を示します.

(1)コンパイル: flow t1.flo t1.pic --> この操作で t1.pic が生成されます.

(2)ファイル t1.pic の内容

flow09.png


(注)

   picture環境の領域を確認し,適当に修正します.

(3)メインプログラム t1.tex の内容

(flow10.png)


   \setlength{\unitlength}{2em} は必ず指定します.

   コンパイル: ptex2pdf -l t1.tex
          あるいは
          platex t1.tex さらに dvipdfmx t1.dvi

flow11.png



§5 サンプル集

(1)

flow12.png


(2)

flow13.png


  1. 2014/11/12(水) 14:24:45|
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[Latex] tikzinclude --- TikZイメージをインポートする

§1 はじめに

更新版: 2017/05/10 ("tikzinclude を使う" を改題,一部修正)

tikzinclude パッケージは,複数の tikzpicture環境 を保持している専用のファイルから一つの tikzpicture環境 を
指定し,LaTeX文書にインポートするものです.複数のLaTeX文書間での画像の再利用を簡素化します.

それには各tikzpicture環境に名前を付けて画像を選択できるようにします.実際には,tikzpicture環境のオプション
にTikZ-keyである /tikzinclude/figure=xxx にfigure名(xxx)を割り当てることによって行われます.

1.1 簡単な書式例

% common.tex
---------------------------------------------------
\begin{tikzpicture}[/tikzinclude/figure=foo1]
\node{foo1};
\end{tikzpicture}

\begin{tikzpicture}[/tikzinclude/figure=foo2]
\node{foo2};
\end{tikzpicture}

\begin{tikzpicture}[/tikzinclude/figure=foo3]
\node{foo3};
\end{tikzpicture}
---------------------------------------------------

figure名を命名した後に \includetikzgraphics[] {} コマンドを使用して、
指定の画像をインポートできます.例えば,foo1 ならば,

%main.tex
---------------------------------------------------
\documentclass{article}
\usepackage{tikzinclude}
\begin{document}
\includetikzgraphics[foo1]{common}
\end{document}
---------------------------------------------------

1.2 インストール

TeXLive/W32TeX などには標準でインストールされています.


1.3 マニュアル

コマンドラインから texdoc tizinclde を実行してください.


§2 サンプル

2.1 ソースプログラム

common.tex, mainA.tex, mainB.tex のソースプログラムを以下に示します.

■ common.tex -- (図形のDatabase のようなもの)
-----------------------------------------------------------------------------------------
%円筒形
\begin{tikzpicture}[rotate=90,/tikzinclude/figure=cylinder]
\fill[draw,left color=yellow,right color=orange,shading angle=45]%
(1,0) -- (1,5) to[out=90,in=90] (0,5) -- (0,0);
\fill[draw,left color=yellow,right color=orange,shading angle=45]%
(.5,0) ellipse (.5 and .25);
\end{tikzpicture}

%五角形
\begin{tikzpicture}[/tikzinclude/figure=pentagon]
\draw[fill=yellow,rotate=18] (0:2) -- (72:2) -- (144:2) -- (216:2) -- (288:2) -- cycle;
\draw[draw=green,fill=green!25,very thin]%
(0,0) -- (18:.5) arc (18:90:.5) node[above right] {$72^\circ$} -- cycle;
\draw[red,very thin] (18:2) -- (0,0) -- (90:2);
\end{tikzpicture}

%三角形
\begin{tikzpicture}[/tikzinclude/figure=trigon]
\fill[green] (90:4) -- (210:4) -- (-30:4) -- cycle;
\fill[blue,path fading=west] (90:4) -- (210:4) -- (-30:4) -- cycle;
\fill[red,path fading=south] (90:4) -- (210:4) -- (-30:4) -- cycle;
\end{tikzpicture}

%ボール\begin{tikzpicture}[/tikzinclude/figure=ball]
\shade[ball color=white] (0,0) circle (3ex) ;
\shade[ball color=red ] (1,0) circle (3ex) ;
\shade[ball color=blue ] (2,0) circle (3ex) ;
\end{tikzpicture}
-----------------------------------------------------------------------------------------

■ mainA.tex
----------------------------------------------
\documentclass{ltjarticle}
\usepackage{tikzinclude}
\usetikzlibrary{shapes.geometric,fadings}

\begin{document}
(1)円筒形を描きます\\[15pt]
\includetikzgraphics[cylinder]{common}%common.texからタグ[cylinder]をinput.

\bigskip

(2)5角形を描きます\\[15pt]
\includetikzgraphics[pentagon]{common}%common.texからタグ[pentagon]をinput.
\end{document}
----------------------------------------------


■ mainB.tex
----------------------------------------------
\documentclass{ltjarticle}
\usepackage{tikzinclude}
\usetikzlibrary{shapes.geometric,fadings}

\begin{document}
(1)三角形を描きます \\[15pt]
\includetikzgraphics[trigon]{common}%common.texからタグ[trigon]をinput.

\bigskip

(2)ボールを描きます\\[15pt]
\includetikzgraphics[ball]{common}%common.texからタグ[ball]をinput.
\end{document}
----------------------------------------------

2.2 コンパイル

  luajitlatex mainA
  
  および
  
  luajitlatex mainB

2.3 結果

(1)mainA

inctk01.png


(2)mainB

inctk02.png

  1. 2014/11/10(月) 09:05:13|
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[LaTeX] tkz-fct入門 -- 数式をグラフ化する

§1 はじめに

tkz-fct パッケージは TikZ および gnuplot と連携したLaTeX用のグラフ作成スタイルファイルです.
2次元グラフ(パラメトリック,極座標を含む)をサポートします.(3次元は対象外)

従来,数式をグラフ化する一つの手段として gnuplot で生成されたグラフを画像化して
LaTeX文書に取り込んでいます.tkz-fct パッケージを使えば,画像化の手続きが不要となり,
gnuplot を意識することなく直接にLaTeX文書に取り込みできます.

1.1 簡単なサンプル

tkz-fct01.png


1.2 インストール

TeXLive/W32TeX などには標準でインストールされています.

1.3 マニュアル

コマンドラインから texdoc tkz-fct を実行するか,
上記に同梱の tkz-fct-screen.pdf をお読み下さい.

§2.代表的な書式例

  foo.tex
  ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
  %% 文字コード:UTF-8
  
  \documentclass{ltjsarticle}
  \usepackage{tikz}
  \usepackage{tkz-fct}
  %
  \begin{document}
   \begin{tikzpicture}[scale=1]
    == ここに tkz-fct の図形コマンドを記述 ==
   \end{tikzpicture}
  \end{document}
  ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

  ★ クラスファイルは ltjsarticle を使っていますが,scrartcl や article などでも構いません.
  ★ 文字コードは UTF-8 とします.

2.1 コンパイルの仕方

  luajitlatex foo.tex
  または
  lualatex foo.tex

2.2 コンパイルの結果

  正しくコンパイルできたら foo.pdf が生成されます.

§3.サンプル集

マニュアル および C:\w32tex\share\texmf-dist\doc\latex\tkz-fct\examples\latex に例題が豊富に
あります.是非,一つ一つを試してください.これら以外の基本的な例題と説明をします.

【注】tkz-fctのコマンド詳細および関数名などは末尾の『参考資料』を参照ください.

3.1 一般的な2次元のグラフ
    x軸,y軸上にグラフを描きます.

tkz-fct02.png


コマンド概要:
\tkzInit ....グラフの軸の範囲を設定
\tkzAxeXY ...x,y軸のラベル
\tkzGrid ....グリッドを表示
\tkzFct .....描画 (三角関数の角度の単位は[ラディアン])
\tkzText ....グラフ上に文字列を配置

(注)変数名 x は予約名です.xstep=1 以外のときには \x を使います.

3.2 領域を塗りつぶす
    指定された領域を任意の色で塗りつぶします.

tkz-fct03.png


コマンド概要:

\tkzDrawArea ...指定領域を指定色で塗りつぶす

3.3 曲線上に点を配置
    点でグラフを描きます.

tkz-fct04.png


コマンド概要:

\tkzDefPointByFct ...曲線上に点を配置

3.4 パラメトリック図形(1)
    媒介変数 t を使った関数のグラフを描きます.
    piは定数(3.1415)です.

tkz-fct05.png


コマンド概要:

\tkzFctPar ...パラメトリック図形を描画

3.5 パラメトリック図形(2)

tkz-fct06.png


3.6 極座標図形
    角度変数 t を使った関数のグラフを描きます.

tkz-fct07.png


コマンド概要:

\tkzFctPolar ...極座標図形を描画

§4.参考資料 ---- 演算子と関数

4.1 演算子の種類

  + 加算
  - 減算
  * 乗算
  / 除算
  ** べき乗
  % 剰余

4.2 関数一覧

  abs(x) .....absolute value
  cos(x) .....cosine
  sin(x) .....sine
  tan(x) .....tangent
  acos(x) ....arccosine
  asin(x) ....arcsinine
  atan(x) ....arctangent
  atan2(y,x)..arctangent
  cosh(x) ....hyperbolic cosine
  sinh(x) ....hyperbolic sine
  tanh(x) ....hyperbolic tangent
  acosh(x) ...Arc-hyperbolic cosine
  asinh(x) ...Arc-hyperbolic sine
  atanh(x) ...Hyperbolic arc tangent
  besj0(x) ...Bessel j0
  besj1(x) ...Bessel j1
  besy0(x) ...Bessel y0
  besy1(x) ...Bessel y1
  ceil(x) ....The smallest integer greater than
  floor(x) ...Largest integer smaller than
  exp(x) .....Exponentielle
  log(x) .....ln Logarithme (base e)
  log10(x) ...absente Logarithme base 10
  norm(x) ....normal distribution
  rand(x) ....random generator pseudorandom number
  sgn(x) .....sign
  sqrt(x) ....square root


  1. 2014/11/07(金) 09:08:21|
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