天地有情

[LaTeX] pinlabel --- ラベリングパッケージ

§1 はじめに

pinlabelは,TEXラベルをeps形式とpdf形式の図や図に貼り付けるために設計されたラベリングパッケージです.
これは,新しい図のラベル付けと既存の図のラベル付けの両方に使用できます.

パッケージの主な機能は,GSview5.0(GhostView(またはgv))のダイアグラムから読み込まれた座標を使用し,
ラベルが配置されることです.

同種のものに,psfrag, overpic, labelfig などがあります.


1.1 インストール

必要に応じて,CTAN( https://ctan.org/pkg/pinlabel )から
ダウンロードしてください.

TeXLive には標準でインストールされています.

1.2 マニュアル

コマンドラインから texdoc pinlabel を実行するか,
上記に同梱の pinlabeldoc.pdf をお読み下さい.

§2 使い方

2.1プリアンブルに
  \usepackage {pinlabel}
  を記述します.

2.2 コマンド

● \pinlabel ラベル名 at x y


§3 サンプル

サンプルは3角形(A,B,C)を描き,3辺(a,b,c)から面積を求めるヘロンの公式をラベル化するものです.
手順は次の通りです.

(1)EPS図を作成する.
   今回は,フリーソフト EPS-draw を使っています.操作方法については割愛します.
   図を作成したら,[EPS出力]をクリックして「pinlabel00.eps」で保存します.
   外枠は Bounding Box を示します.
   
   描画は左下隅を起点(0,0)にして描きます.

01-pinlabel02.png


(2)作成された EPS(pinlabel00.eps)を GSview5.0 で開く.

02-pinlabel03.png


   カーソルを移動させてラベル貼り付け位置(x,y)を決めます.

(3)PDF に変換する.

   epstopdf pinlabel00.eps
   
   これで,pinlabel00.pdf が作成されます.

注意:バウンディングボックスを変更する可能性のある同様のプログラム eps2pdf を使用しないでください.
   
03-pinlabel00.png

   
(4)LaTeXソースファイル(pinlabel01.tex)を作成する.

   pdflatex でコンパイル(日本語には対応してない)
   
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
\documentclass[microtype]{gtpart}
\usepackage{pinlabel}
\begin{document}
\begin{figure}[ht!]
\labellist
\small\hair 10pt
\pinlabel $A$ at 15 30
\pinlabel $B$ at 250 30
\pinlabel $C$ at 140 215
\pinlabel $a$ at 210 125
\pinlabel $b$ at 80 125
\pinlabel $c$ at 135 15
\pinlabel $S=\sqrt{s(s-a)(s-b)(s-c)}$ at 80 250
\endlabellist
\centering
\includegraphics[width=4cm]{pinlabel00} %%% 拡張子は付けない
\caption{Heron's official}
\end{figure}
\end{document}
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

● クラスファイル gtpart は doc/latex/ 下に紛れ込んでいるので
  pinlabel.sty と同じ場所 tex/latex/pinlabel に移します.

● コンパイルは
   pdflatex pinlabel01.tex

(5)結果

04-pinlabel04.png



(EOF)
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  1. 2018/02/10(土) 14:37:19|
  2. LaTeX Tools

[LaTeX] pgffor --- \foreach文で ループを簡潔に利用する

§1 はじめに

LaTeX標準のループ文の一つに \@for がありますが,通常の文書で利用するには,
\makeatletter と \makeatother で囲む煩雑さがあります.

パッケージpgfforは,TikZによって自動的に読み込まれますが,pgfでは読み込まれません.
このパッケージはpgfとは独立して使うことができますが,特にpgfやTikZと一緒に使えます.
独立して使うには,\usepackage{pgffor} とします.

1.1 インストール

必要に応じて,CTAN( https://ctan.org/pkg/pgf )から
ダウンロードしてください.

TeXLive/W32TeX などには標準でインストールされています.

1.2 マニュアル

コマンドラインから texdoc pgffor を実行するか,
上記に同梱の pgfmanual.pdf をお読み下さい.

(注) 上記マニュアル中,pgfforに関するページは (p-26, 41, 113, 123, 901)です.


§2 使い方

2.1プリアンブルに
  \usepackage {pgffor}
  を記述します.

2.2 コマンド

\foreach <variables> in <list> <commands>

● <variables>  \x とか \y のような単一のTeXコマンド
● <list>    中括弧で囲まれた値のカンマ区切りリストか,
  そのような値のリストを含むマクロの名前です.
● 中括弧で囲まれたTEXテキストです.
  \foreach文は<commands>を<list>の各要素に対して1回ずつ繰り返し実行します.

<command>が実行されるたびに,<variable>はリスト項目の現在の値に設定されます.


§3 サンプル

(1)基本例1

pgffor01.png



(2)基本例2

pgffor02.png



(3)基本例3

pgffor03.png


● \usepackage{pgffor}の代わりに\usepckage{tikz}を登録します.
  自動的にpgfforが読み込められます.


(4)2重ループ

● \usepackage{pgffor}の代わりに\usepckage{tikz}を登録します.
  自動的にpgfforが読み込められます.

pgffor04.png



(5)サイコロ
pgffor05.png



● 本例題は拙著ブログ epsdice --- スケーラブルなサイコロ "フォント" をご一読ください.

● コンパイルは lualatex (or luajitlatex)を実行します.


(EOF)
  1. 2018/02/03(土) 13:02:52|
  2. LaTeX Tools

[LaTeX] sectionbox --- fancy boxed((sub)sub)sections を作成する

§1 はじめに

sectionboxは,(fancybox.styの)飾り付きのミニページ内にセクション,サブセクション,サブサブセクション
を配置する機能を提供します.

主にポスタークラスと組み合わせて使用することを目的としていますが,
勿論,LaTeX文書でも使用できます.

3つの新しい環境、sectionbox, subsectionbox, subsubsectionbox
およびそれらの外観を変更するためのさまざまなコマンドを提供します.

1.1 インストール

必要に応じて,CTAN( https://ctan.org/pkg/sectionbox )から
ダウンロードしてください.

TeXLive/W32TeX などには標準でインストールされています.

1.2 マニュアル

コマンドラインから texdoc sectionbox を実行するか,
上記に同梱の sectionbox.pdf をお読み下さい.

§2 使い方

2.1プリアンブルに
  \usepackage {sectionbox}
  を記述します.

2.2 環境・コマンド

  \begin{◆box}[<box width>]{title} ~ \end{◆box}
  
  ◆= section / subsection / subsubsection のいずれかを記述する

(注)環境は内容をミニページに入れているため,図,表,アルゴリズムなどの
   フロート環境をセクションボックスに挿入することはできません.


§3 サンプル

(1)標準的な例

sectionbox01.png


● sectionbox の例です.subsection, subsubsection も同様に扱えます.

● 単一ボックスとテキスト文字は黒色,背景色は灰色がデフォルトです.
  再定義してカラー化できます.

● テキスト本文はボックスの中にあるが,外側に書き出すことができます.
  次の例で示します.


(2)Boxの外側にテキスト本文を置く例

sectionbox02.png


● デフォルトではBox内にテキスト本文が置かれるが,
  \mbox{}を記述して,代わりにBoxの外側にテキスト本文を置くことができます.


(3)ネストされた各sectionbox環境の例

sectionbox03.png


● ネストされたsectionbox, subsectionbox, subsubsection環境の例です.


(4)異なるフレーム枠を設定する例

sectionbox04.png


● 各環境の外観を操作するための9つのコマンドが用意されています.

  \frame◆box ---  単一ボックス
  \double◆box --  2重ボックス
  \shadows◆box -  影付きボックス
  
  ◆= section / subsection / subsubsection のいずれかを記述する


(5)異なる色を設定する例

sectionbox05.png


● 3つの3色セットが定義されています。 3つの環境のそれぞれに対して、
  1組の色が定義されています。

● \definecolor{コマンド名称}{rgb}{r,g,b}
  引数である"コマンド名称"は下記.

  ■rulecol ---  枠線色
  ■fillcol ---  背景色
  ■textcol ---  テキスト色

  ■= sectbox/ subsectbox / subsubsectbox のいずれかを記述する

例:\definecolor{sectboxrulecol}{rgb}{0,0,0.5}


(EOF)
  1. 2018/01/25(木) 12:06:03|
  2. LaTeX Tools

[LaTeX] witharrows --- コメントのための矢印付きの数学環境

§1 はじめに

本パッケージは,amsmath(およびmathtools)の環境{aligned}に似ていますが,配置の右側に
矢印を描くことができる環境{WithArrows}を提供します.
これらの矢印は,通常,提示される数学的計算に関する説明を与えるために使用されます.

パッケージには、expl3, tikz, およびxparseというパッケージが必要です.
また,Tikzライブラリ(calc, arrows.meta, およびbending)も必要です.
詳しくは,「サンプル」項の プリアンブル部を参考にしてください.

1.1 インストール

必要に応じて,CTAN( https://ctan.org/pkg/witharrows )から
ダウンロードしてください.

TeXLive/W32TeX などには標準でインストールされています.

1.2 マニュアル

コマンドラインから texdoc witharrows を実行するか,
上記に同梱の witharrows.pdf をお読み下さい.

§2 使い方

2.1プリアンブルに
  \usepackage {witharrows}
  を記述します.

2.2 コマンド

● WithArrows環境

  $\begin{WithArrows} ~ \end{WithArrows}$

§3 サンプル

【注意】
    このパッケージは,xelatex,lualatex,pdflatexの他,古典的なワークフローlatex-dvips-ps2pdf
    (またはAdobe Distiller)でも使用できます.
    いずれも,2回コンパイルが必要です.
    以下のサンプルでは lualatex(or luajitlatex)でコンパイルしています.

(1)基本例

witharrows01.png


矢印は,開始する行にコマンド \Arrow で描画されています. コマンド\Arrowを2番目の列で使用する必要があります.


(2)矢印形状1

witharrows02.png


\Arrowにはいくつかのオプションがあります. これらのオプションは,必須の引数の前または後に
角括弧で囲むことができます.
オプション[jump=2]は,矢印がジャンプしなければならない行の数2を与えています.(デフォルト値はもちろん1)

(3)矢印形状2
witharrows03.png


同じ行から始まるいくつかの矢印を置くことは可能です.


(4)矢印形状3

witharrows04.png


オプションxoffsetは,矢印を右にシフトします.(矢印はテキストに貼り付けられません)
xoffsetのデフォルト値は3 mmです.

(5)矢印形状4
witharrows05.png


矢印はTikzで描かれています. そのため,コマンド \Arrow にはtikzオプションがあります.
矢印のオプションを矢印に与えるために使用できます。この例は赤い太い矢印を示しています.


(6)矢印形状5

witharrows06.png


矢頭を変えることも可能です. たとえば,Tikzオプション <- を使用して後方に移動する矢印を描くことができます.


(7)矢印形状6

witharrows07.png


また、Tikzオプション[tikz=-]付きで矢印の両方を抑制することも可能です.


(8)矢印形状7

witharrows08.png


湾曲したものの代わりに直線の矢印を持たせるには,Tikzオプション "bend left = 0" を使用する必要があります.

(9)矢印形状8

witharrows09.png


最も便利なオプションの1つは,矢印に関連付けられたテキストの幅を制御する「テキスト幅」です.


(EOF)
  1. 2018/01/17(水) 13:26:17|
  2. LaTeX Tools

[LaTeX] spverbatim --- \verbとverbatim環境の出力で改行を許可する

§1 はじめに

LaTeXの \verbマクロ はその引数を "\","#",">" などの解読不能なテキスト単位として扱います.
これは,特に引数が長い場合には不適切な組版につながります.
spverbatimパッケージは \verb に似た \spverbマクロ と,verbatimに類似したspverbatim環境を提供します.
違いは \spverb と spverbatim環境 の出力で改行を許可します.

1.1 インストール

必要に応じて,CTAN( https://ctan.org/pkg/spverbatim )から
ダウンロードしてください.

TeXLive などには標準でインストールされています.

1.2 マニュアル

コマンドラインから texdoc spverbatim を実行するか,
上記に同梱の spverbatim.pdf をお読み下さい.

§2 使い方

2.1プリアンブルに
  \usepackage {spverbatim}
  を記述します.

2.2 コマンド

● \spverb <char> <literal text> <char>

● \begin{spverbatim}~\end{spverbatim}

§3 サンプル

spverbatim01.png


(EOF)
  1. 2018/01/12(金) 12:47:24|
  2. LaTeX Tools

[LaTeX] tablestyles --- テーブルにテキストとスタイルの分離を導入

§1 はじめに

tablestylesパッケージは表形式の環境内で使用される再利用可能なテーブルコマンドと,
テーブルのスタイルを定義するための単純なインタフェースにより,テーブル内のテキスト
とスタイルの分離を導入しようとします.
スタイルは,テーブルの head部 および body部 に分かれています.

1.1 インストール

必要に応じて,CTAN( https://ctan.org/pkg/tablestyles )から
ダウンロードしてください.

TeXLive などには標準でインストールされています.

1.2 マニュアル

コマンドラインから texdoc tablestyles を実行するか,
上記に同梱の tablestyles.pdf をお読み下さい.

§2 使い方

2.1プリアンブルに
  \usepackage {tablestyles}
  を記述します.


§3 サンプル

(1)標準的な例

tablestyles01.png


● \tbegin/\tend
表の上と下に線やその他の要素を適用するには,\tbegin~\tendコマンドを使用します.

● \tablestyle
行の色がgrayとwhiteで交互に変わります.(default)


(2)ヘッダー付きの例

tablestyles02.png


● \theadstart/\tbody
テーブルがヘッダで始まる場合,\tbeginは\theadstartに置き換えられ、次のメインテーブルの内容は
\tbodyで始まります.


(3)ヘッダーがテーブルのすべての列にまたがる例

tablestyles03.png


● \theadrow{<number of cells>}{<text>}
ヘッダーがテーブルのすべての列にまたがる場合,これは簡略化されたコマンド
が使えます.


(4)表中のフォントサイズの変更の例

tablestyles04.png


● \setuptablefontsize
● \tablefontsize
対で使います.(\small, \large, \Huge,...など指定)


(5)行の交代色を無効にする例

tablestyles05.png


● \disablealternatecolors
行の交代色を無効にします.



(EOF)
  1. 2018/01/08(月) 09:24:20|
  2. LaTeX Tools

[LaTeX] longdivision --- 割り算を実行し,表示する

§1 はじめに

被除数は正の10進数でなければならず,除数は正の整数でなければなりません.
反復小数点を正しく処理し,循環小数部分にはオーバーバーを配置します.
20桁までの被除数を優雅に処理します.(ただし,タイプセットの結果は約1ページになります)
20~60桁の被除数はやや上手くいかなくなります.

マクロ\longdivisionと\intlongdivisionを定義します. それぞれは2つの引数,
すなわち被除数と除数を取ります.

1.1 インストール

必要に応じて,CTAN( https://ctan.org/pkg/longdivision )から
ダウンロードしてください.

TeXLive/W32TeX などには標準でインストールされています.

1.2 マニュアル

コマンドラインから texdoc longdivision_example を実行するか,
上記に同梱の longdivision_example.pdf をお読み下さい.

§2 使い方

2.1プリアンブルに
  \usepackage {longdivision}
  を記述します.

2.2 コマンド

● \longdivision[小数点以下桁数]{被除数}{除数}

● \intlongdivision{被除数}{除数} --- 整数用

§3 サンプル

(1)循環小数付き
longdivision01.png


(2)小数点2桁
longdivision02.png


(3)整数

longdivision03.png



(EOF)
  1. 2018/01/04(木) 09:47:10|
  2. LaTeX Tools

[LaTeX] cellspace --- 表のセルの最小間隔を確保する

§1 はじめに

cellspaceパッケージは,配列の行から自動的に間隔を空けることを目的としています.
高いセルまたは深いセルは,表の\hlineに触れる傾向があることはよく知られています.
たとえば,\hlineで囲まれた\dfrac{1}{2}などです.
古典的な回避策 \\[<dimen>] と \noalign{\vspace{<dimen>}} はあまり強力ではなく,微調整が必要です.

このパッケージは,配列の\hlineとセルの間隔を最小にする通常のカラムタイプ(l,c,r,p,m,b)
に 変更子 S を提供します.

e.g.
\begin{tabular}{l l l p{3cm}}は次のように変更する必要があります.
\begin{tabular}{Sl Sl Sl S{p{3cm}}}

1.1 インストール

必要に応じて,CTAN( https://ctan.org/pkg/cellspace )から
ダウンロードしてください.

TeXLive/W32TeX などには標準でインストールされています.

1.2 マニュアル

コマンドラインから texdoc cellspace を実行するか,
上記に同梱の cellspace.pdf をお読み下さい.

§2 使い方

2.1プリアンブルに
  \usepackage {cellspace}
  を記述します.

§3 サンプル

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
\documentclass[a4paper]{jsarticle}
\usepackage[dvipdfmx]{graphicx}
\usepackage{amsmath}
\usepackage{cellspace}
%
\begin{document}
\begin{tabular}[t]{c}
\hline
\itshape Formula \\
\hline
$\displaystyle
e = 1 + \frac{1}{2} + \frac{1}{6} + \cdots
+ \frac{1}{k!} + \cdots $ \\
$\displaystyle
\pi = 4 \left( 1 - \frac{1}{3} + \frac{1}{5} + \cdots
+ \frac{(-1)^k}{2 k + 1}
+ \cdots \right)$ \\
\hline
\end{tabular}
\hskip3mm %---------------------------------
\begin{tabular}[t]{Sc}
\hline
\itshape Formula \\
\hline
$\displaystyle
e = 1 + \frac{1}{2} + \frac{1}{6} + \cdots
+ \frac{1}{k!} + \cdots $ \\
$\displaystyle
\pi = 4 \left( 1 - \frac{1}{3} + \frac{1}{5} + \cdots
+ \frac{(-1)^k}{2 k + 1}
+ \cdots \right)$ \\
\hline
\end{tabular}
\end{document}
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

cellspace01.png


cellspace適用型では,\hline との最小限の距離を確保するために、通常の列型で動作する修飾子Sを
を付加し,従来型に比べて見易くなっています.

間隙は 1pt がデフォルトですが,セルの間隔を制御する2つのパラメータがあります.
セルの上端とテキスト自体の間に必要な最小スペースは\cellspacetoplimit
セルの底部とテキスト自体の間に必要な最小スペースは\cellspacebottomlimit
で制御できます.
e.g. \setlength\cellspacetoplimit{2pt}


(EOF)
  1. 2017/12/26(火) 14:39:51|
  2. LaTeX Tools

[LaTeX] changepage --- 奇数/偶数ページのマージン調整(テキスト幅の伸縮)

§1 はじめに

changepageパッケージは,奇数/偶数ページのマージン調整して,テキスト幅の伸縮を行う
adjustwidth環境が用意されています.

(注)本パッケージを拡張した changelayoutパッケージもあります.

1.1 インストール

必要に応じて,CTAN( https://ctan.org/pkg/changepage )から
ダウンロードしてください.

TeXLive/W32TeX などには標準でインストールされています.

1.2 マニュアル

コマンドラインから texdoc changepage を実行するか,
上記に同梱の changepage.pdf をお読み下さい.

§2 使い方

2.1プリアンブルに
  \usepackage [strict] {changepage}
  を記述します.
  パッケージオプション 'strict'は、厳密なページチェックをオンにします.

2.2 環境・コマンド

(1)adjustwidth環境
   \begin{adjustwidth}{<leftmargin>}{<rightmargin>}~\end{adjustwidth}}
   正の長さの値は関連するマージンを増加させ(テキスト行を短くする),
   負の長さの値はマージンを減少させます.(テキスト行を長くする)

(2)adjustwidth*環境
   スター付きバージョンのadjustwidth*は,余白の値を奇数ページと偶数ページとの間で切り替えます.

§3 サンプル

(1)jsarticleの例

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
\documentclass[a4paper]{jsarticle}
\usepackage[dvipdfmx]{graphicx}
\usepackage{amsmath}
\usepackage{shortvrb}
\usepackage[strict]{changepage}
\usepackage{bxjalipsum}
\parindent0pt
\MakeShortVerb{\|}
%
\begin{document}
\section*{デフォルト配置}
\jalipsum[1,4]{wagahai}

\section*{テキスト右寄せ配置}
\begin{adjustwidth}{10zw}{}
|\begin{adjustwidth}{10zw}{}~\end{adjustwidth}|\\
\jalipsum[1,4]{wagahai}
\end{adjustwidth}

\section*{テキスト左寄せ配置}
\begin{adjustwidth}{}{10zw}
|\begin{adjustwidth}{}{10zw}~\end{adjustwidth}|\\
\jalipsum[1,4]{wagahai}
\end{adjustwidth}

\section*{テキスト中央配置}
\begin{adjustwidth}{5zw}{5zw}
|\begin{adjustwidth}{5zw}{5zw}~\end{adjustwidth}|\\
\jalipsum[1,4]{wagahai}
\end{adjustwidth}

\section*{長い数式の例}
|\begin{adjustwidth}{-12zw}{-12zw}~\end{adjustwidth}|
\begin{adjustwidth}{-12zw}{-12zw}
\begin{align*}
\sum=a+b+c+d+e+f+g+h+i+j+k+l+m+n+o+p+q+r+s+t+u+v+w+x+y+z+\alpha+\beta+\gamma
\end{align*}
\end{adjustwidth}
\end{document}
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

changepage01.png





(2)jsbook の例

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
\documentclass[a4paper]{jsbook}
\usepackage[dvipdfmx]{graphicx}
\usepackage{amsmath}
\usepackage{shortvrb}
\usepackage[strict]{changepage}
\usepackage{bxjalipsum}
\parindent0pt
\MakeShortVerb{\|}
%
\begin{document}
\section*{デフォルト:1行40文字の制限}
\jalipsum[1,3]{wagahai}

\section*{1行40文字を突破する}
\begin{adjustwidth}{}{-13zw}
|\begin{adjustwidth}{}{-13zw}~\end{adjustwidth}|\\
\jalipsum[1,3]{wagahai}
\end{adjustwidth}

\section*{長い数式の例}
|\begin{adjustwidth}{}{-12zw}~\end{adjustwidth}|
\begin{adjustwidth}{}{-12zw}
\begin{align*}
\sum=a+b+c+d+e+f+g+h+i+j+k+l+m+n+o+p+q+r+s+t+u+v+w+x+y+z+\alpha+\beta+\gamma
\end{align*}
\end{adjustwidth}
\end{document}
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

changepage02.png



(EOF)
  1. 2017/12/21(木) 09:21:15|
  2. LaTeX Tools

[LaTeX] callouts --- 画像・写真の中に簡単な注釈やメモを入れる

§1 はじめに

いくつかのレポートや文書では,注釈をつけたり,矢印を描いたり,写真の中にメモを入れる必要があります.これは,
(1)グラフィックスツールで画像自体を編集することによって,
(2)パッケージTikZを使用して行うことができる.

(1)はフォントとフォントサイズが異なるという短所があり,
(2)は同じコマンドを繰り返し使用すると多くのソースコードが必要になることがあります.

calloutsパッケージは,画像・写真の中に簡単な注釈やメモを入れる方法を提供します.

1.1 インストール

必要に応じて,CTAN( https://ctan.org/pkg/callouts )から
ダウンロードしてください.

TeXLive/W32TeX などには標準でインストールされています.

1.2 マニュアル

コマンドラインから texdoc callouts を実行するか,
上記に同梱の callouts.pdf をお読み下さい.

§2 使い方

2.1プリアンブルに
  \usepackage [options]{callouts}
  を記述します.[options]は次の通りです.
  
  Color options
---------------------------------------------
option  text    background   arrow
---------------------------------------------
-     black    none      black
bwr   black    white     red
wby   white    black     yellow
bww   black    white     white
---------------------------------------------

なお,text, background, arrow の色は、たとえばそれぞれのオプションキーを使用して直接設定できます.

e.g. \usepackage[ background =gray , arrow =red ]{ callouts }


2.2 環境・コマンド

● annotate環境
  \begin{anotate}~\end{anotate}
  annotate環境は tikzpicture環境 を開きます. したがって,
  \drawのようなすべての TikZコマンド を使用することもできます.

e.g. 
\begin {annotate}
{\includegraphics[ width =0.5\textwidth ]{< file path >}}{0.5}
\end{annotate}

  環境には2つの変数が必要です.サイズオプションを含むイメージパスと注釈スケール.
  同じ数字をサイズ(例:幅)オプションと注釈スケールに入れてください.上の例では, "0.5" .
  後でスケールを変更する場合は,両方の数字を均等に変更すると,注釈の相対位置はそのまま残ります.


● ヘルプグリッド --- \helpgrid
  \helpgridを使用すると,グリッドが描画されます.これを使って注釈の位置を決めます.
  なお,グリッドの座標原点は,中心の点で示されます.
  デフォルトの色は背景色ですが,次のようなオプションを追加してヘルプグリッドの色を変更することができます.
  e.g. \helpgrid[gray]

● callout{xn,yn}{<note>}{xa,ya}
  {xn,yn}はラベルの中心座標, {xa,ya}は矢印先端の座標.
  
  矢印なしのメモ,または矢印だけを置くことができます.
  \note{xn,yn}{<note>}
  \arrow{xs,ys}{xa,ya}


§3 サンプル

以下のサンプルはマニュアルの Example をmodifyしたものです.

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
\documentclass[a4paper,11pt]{ltjsarticle}
\usepackage{graphicx}
\usepackage[wby,arrow =red]{callouts}
\begin{document}
\begin{figure}[htb]
\centering
\begin{annotate}{\includegraphics[width=0.7\textwidth]{A319neo.jpg}}{0.7}
\helpgrid
\callout{5,-3}{\large エンジン}{1.6,-2}
\arrow{-3,-2.4}{-4.5,-3}
\arrow{-4.7,-3.2}{-5.5,-2.4}
\note{1,5}{\large Wingtip}
\draw [thick,\arcol] (2.5,3.8) rectangle (4,5);
\end{annotate}
\caption{エアーバス A319neo}\label{fig:Airbus}
\end{figure}
\end{document}
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

callouts01.png



※ 調整したら,8行目の \helpgrid をコメントアウトして
  グリッド線を解除し,再度コンパイルして完成させます.
 
 
(EOF)
  1. 2017/12/15(金) 10:32:47|
  2. LaTeX Tools
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