天地有情

[pTeX-ng] 新しくエンジン "platex-ng" が加わった

§1 はじめに

ZRさんの マクロツイーター ( http://d.hatena.ne.jp/zrbabbler/20170325/1490455648 )で
"BXjscls の新しいやつ(v1.5a)" がリリースされました.(最新はv1.5b)
詳細は,そちらをお読みください.

今回は,新しくエンジン "platex-ng" が加わったことの話題です.

§2 使い方

(1)ソースファイル(foo.tex)

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
\documentclass[platex-ng,a5paper,9pt,ja=standard,nomag]{bxjsarticle}
\usepackage{graphicx}
\usepackage{lxfonts}
\usepackage{okumacro}
\parindent0pt
\begin{document}
\section{漢字など--直接入力}

{\LARGE
森鷗外 内田百閒  髙島屋\\
草彅剛 新日鐵住金 盥 蓋\\
繁體  筐体 ①②③☀☁☂\\
吉野家}

\section{数式}
\[ \left( \int_0^\infty \frac{\sin x}{\sqrt{x}} dx \right)^2=
\sum_{k=0}^\infty \frac{(2k)!}{2^{2k}(k!)^2} \frac{1}{2k+1}=
\prod_{k=1}^\infty \frac{4k^2}{4k^2 -1}= \frac{\pi}{2} \]

\section{画像}
\includegraphics[width=3cm,bb=0 0 550 568]{tiger.pdf}

\section{okumacroで遊んでみる}
\ruby{組}{くみ}\ruby{版}{はん}、\ruby{等}{とう}\ruby{幅}{はば}、
\keytop{Ctrl}+\keytop{A} \keytop{Del}
\keytop{Ctrl}+\keytop{S} \return、
\MARU{1}\MARU{2}\MARU{3}
\par\bigskip
\begin{shadebox}
\挨拶 それでは。敬具
\end{shadebox}
\end{document}
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

(2)コンパイル

platex-ng foo.tex

(3)結果

bxjsart.png



§3 参考

platex-ng が利用できるクラスファイルは次の3種があります.
a5paper,9ptの例で示すと,

===========================================================
(a) \documentclass[uplatex,a5paper,9pt,...]{jsarticle}

(b) \documentclass[a5paper,9pt,...]{ujarticle}

(c) \documentclass[platex-ng,a5paper,9pt,ja=standard]{bxjsarticle}
===========================================================

(a),(b)の場合は,出力されるPDFサイズを指定する必要があります..
a5paper なら,プリアンブルに

\pdfpagewidth=148mm
\pdfpageheight=210mm

を記述します.

(c)の新しい bxjscls ではその必要がありません.
それは,papersize オプションは既定で有効になっており,
出力用紙サイズはクラスオプションで指定したものに自動的に設定されます.
(papersize オプションの処理はgeometry パッケージの機能により行われる)

(EOF)
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  1. 2017/04/22(土) 10:24:21|
  2. pTeX-ng

[ptex-ng] ptex-ng で OpenType を使ってみた

§1 はじめに

最新の ptex-ng では OpenType が利用できるようになっています
w32tex では 最新版であれば,すぐに使えます.

§2 使い方

指定の書式は次の通りです.

   \jfont\xxx=ot:font-name:upjisr-h  以下のサンプルを参照ください.

§3 サンプル

文字コード:utf-8
コンパイル:platex-ng xxx.tex

ptex-ng01.png

(EOF)
  1. 2016/08/22(月) 11:56:31|
  2. pTeX-ng

[pTeX-ng] pTeX-ng 備忘録 -- 新しい TeX 処理系

pTeX-ng 備忘録 -- 新しい TeX 処理系

§1 概 要

  -- Clerk Maさんが取り組んでおられる 日本語組版システム [pTeX-ng]です.
    -ng は next genaration (次世代) を意味しているようです.鋭意開発中であり,今後が期待されます.

  -- pTeX-ngはその出力バックエンドとしてlibdpx, dvipdfmx のライブラリバージョンを使用しているため,
    pTeX-ng が直接PDFファイルを生成します.

  -- pTeX-ngは、DVIをサポートしていません.

  -- pTeX-ngは、eps をサポートしていません.
  
  -- Platform:
    pTeX-ng は,Windows や Mac OS X, Linux, Android 上で動作します.

以下は Windows7 での記述となっています.

1.1 インストール

TeXLive/W32TeX などには標準でインストールされていますので,インストール作業は必要ありません.
すぐに利用できる状態にあると思われます.


1.2 マニュアル

特にマニュアルというものがありませんが,次をご覧下さい.

  -- C:\w32tex\share\texmf-dist\doc\ptex-ng\base : ここに pTeX-ng ファイルのサンプルがあります.

  -- https://github.com/clerkma/ptex-ng/wiki : 作者のホームページです.

  -- QAフォーラム ptex-ng を使ってみました :

  -- TeX Wiki pTeX-ng http://oku.edu.mie-u.ac.jp/~okumura/texwiki/?pTeX-ng

§2 典型的なフォーマット と コンパイル方法

● 和文クラスファイルは ujarticle/ujreport/ujbook, および jsarticle/jsbook が利用できます.
  なお,jsarticle/jsbook を利用する場合にはクラスオプション [uplatex] の指定が必須です.
● 欧文クラスファイルは article/report/book, および scrartcle/scrrept/scrbook などが使えます.
● pTeX-ng における用紙サイズは a4paper, 文字サイズは 10/11/12 pt で 10pt がデファオルトです.

2.1 pLaTeX の場合

(1) クラスオプション : a4paper,10pt デフォルトの場合

ng11.png


【説明】
 4行目:クラスファイル ujarticle を利用した場合で,オプション [a4paper,10pt] はデフォルトのため省略可能.
 6行目:クラスファイル jsarticle を利用した場合で,オプション [uplatex] は必須である.
 8,9行目:PDFサイズの指定である.デフォルトの a4paper の場合のみ省略可能.
       なお,\pdfpagewidth,\pdfpageheight は pTeX-ng のプリミティブである.
 
 追記:jsclasses を利用するときは,クラスファイルは C:\w32tex\share\texmf-dist\tex\uplatex\jsclasses-utf8
    のものを使います.

(2)コンパイル方法

   (a) ptex-ng +platex-ng foo.tex    (訂正:2014/12/19)
     あるいは
   (b) platex-ng foo.tex
     このコマンドはプログラム名を uplatex にして (a)を実行する wrapper です.


2.2 plain TeX の場合

(1) デフォルトの場合(a4paper, 10pt)

ng22.png


【説明】
 4,5行目:PDFサイズの指定である.デフォルトの a4paper の場合のみ省略可能.
       なお,\pdfpagewidth,\pdfpageheight は pTeX-ng のプリミティブである.

(2)コンパイル方法

   (a) ptex-ng +ptex-plain foo.tex    (訂正:2014/12/19)

2.3 ヘルプメッセージ  ('15/02/05 Added)

コマンドラインで platex-ng --help を実行します.

help.png

§3 簡単なサンプル

3.1 ソースファイル

file name: foo.tex

ng33.png


3.2 コンパイル

    platex-ng foo.tex あるいは ptex-ng +platex-ng foo    (訂正:2014/12/19)


3.3 結 果

ng04.png


§4 気付いた事柄

自身の勘違いがあると思いますが一応,メモしておきます.

4.1 クラスファイルについて

   js*系のクラスファイルは a4paper, 10pt において正しいサイズのPDFを出力します.
   10pt以外,例えば 11ptや12pt などを指定した場合には不当なサイズのPDFを出力します.
   どうやら,pTeX-ng とは相性が良くないようです.
クラスオプション[nomag]を指定すること.
   uj*系のクラスファイルなら問題ありません.

4.2 数式について

数式用フォント,例えば txfonts, newtxmath などを使うと数式が崩れてしまいます.
仮想フォントがまだ使えない状態だと思います.

   数式用フォントとして,newtxmath が利用できます.(2014-12-06: 訂正)
    QA:一般フォーラム参照.

4.3 画像の貼り付けについて

   \includgraphics[width=3cm]{tiger.pdf}として実行したところ extractbb が自動起動
   しません.また,--shell-escape を付けて実行してもダメでした.
   結局,.xbb ファイルをカレントディレクトリに置くか,Bounding Box(bb=) を指定して
   実行できました.


  1. 2014/11/21(金) 17:17:02|
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